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『おとづれ』
ふりがな文庫
『
おとづれ
(
)
』
十五夜の宵だつた。新らしい借家に移つてから、ちよつと一度歸つて來て、そそくさと徹夜で書物をして出ていつたままのあるじから、幾日ぶりかで二度目の速達便が來た。丁度其日の新聞に連載ものが休みになつてゐたので、どこぞで病氣でもしてゐるのではないか …
著者
長谷川時雨
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「不同調」1926(昭和元)年
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
仁
(
まさ
)
氣
(
け
)
生
(
い
)
老母
(
はは
)
佗
(
わび
)