“佗”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
わび59.2%
37.6%
さび0.8%
0.8%
わびし0.8%
0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“佗”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.8%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.9%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
その人の家を辞して帰ってくる途中、家の近くの小駅のほとりで、中年の男が着流しで寒々と歩いているわびしい後姿を認めた。
冬日記 (新字新仮名) / 原民喜(著)
うしたわびしい心持の時に限って思出されるのは、二年ぜん彼を捨てゝ何処どこへか走ったグヰンという女であった。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
世をびて、風雅でもなく洒落でもなく、詮方せんかたなしの裏長屋、世も宇喜川のお春が住むは音羽おとわの里の片ほとり。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
大観音おおがんのんそばに間借をして自炊じすいしていた頃には、よく干鮭からざけを焼いてびしい食卓に私を着かせた。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかし、彼女は青磁のリノリウムに花の浮いた波浪をつくると、突然、さびしさを堪えた悲しみのせきがこわれるのだ。
なんぞかへつてみづかいろまよふことをなして、女子ぢよし愛戀あいれんし、あまつさ關帝くわんていひげべにる。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
果して人の入来いりきて、夕餉ゆふげまうけすとて少時しばしまぎらされし後、二人はふべからざるわびしき無言の中に相対あひたいするのみなりしを、荒尾は始て高くしはぶきつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
彼は悔いたり、我より容さば容さるべきを、さは容さずして堅く隔つる思も、又あやしきまでに貫一はわびしくて、そのき難きうらみに加ふるに、或種のあはれに似たる者有るを感ずるなりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
都から来た人たちの中、何時イツまでこの山陰に、春を起きすことか、とびる者が殖えて行つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)