“設”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もう36.6%
まう18.3%
しつら12.0%
しつ4.9%
もうけ3.5%
たと2.8%
もうく2.8%
まうけ2.1%
2.1%
よし2.1%
2.1%
1.4%
そな1.4%
1.4%
もし0.7%
0.7%
こしら0.7%
つく0.7%
0.7%
まけ0.7%
まふ0.7%
マウ0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この型を以て未来にのぞむのは、天の展開する未来の内容を、人の頭でこしらえたうつわ盛終もりおおせようと、あらかじめ待ちもうけると一般である。
イズムの功過 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
〔評〕三條公の筑前に在る、或る人其の旅況りよきやう無聊むれうさつして美女を進む、公之をしりぞく。某氏えんひらいて女がくまうく、公ふつ然として去れり。
官邸の玄関にしつらえられた桟敷の上に、モナコやモロッロの王様と並んで、何時の年の巴里祭に見ても、常に悒然いうぜんたる面持で佇んでいる
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「お付きの女房方のため、特にとも寄りへ、小さい板囲いをしつらえおけ。またお座所には夜具よのものも入れ、波除けを忘れるな」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不覊独立ふきどくりつ景影けいえいだにも論ずべき場所として学校のもうけあれば、その状、あたかも暗黒の夜に一点の星を見るがごとく、たといめいを取るにらざるも、やや以て方向の大概を知るべし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
たとひ機会があつたとしても、知らない事の多い自分の最も知らない物は欧洲の音楽であるから一辞をも着け得べきで無いのは勿論である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
旧藩地に私立の学校をもうくるは余輩よはいの多年企望きぼうするところにして、すでに中津にも旧知事の分禄ぶんろくと旧官員の周旋しゅうせんとによりて一校を立て、その仕組、もとより貧小なれども
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
九日ここぬかはいつよりもはや起出おきいでて、草の屋の五八むしろをはらひ、黄菊しら菊二枝三枝小瓶こがめし、五九ふくろをかたぶけて酒飯しゆはんまうけをす。老母云ふ。
上て來て見せなば此のまゝゆるしもせんし然もなくは醫師の云ひし言葉はうそと思ふゆゑ父母にせまりて病にかゝはらずお光を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
加之それに顔立かほだちなり姿なり品の好いであツたから、よしや紫の色が洗ひざれてはげちよろけて來ても、さして貧乏びんぼんくさくならなかつた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
郎女が、奈良の御館からとり寄せた高機タカハタを、てたからである。機織りに長けた女も、一人や二人は、若人の中に居た。此女らの動かして見せるヲサの扱ひ方を、姫はすぐに會得ヱトクした。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ここに八十建に宛てて、八十膳夫かしはでけて、人ごとにたち佩けてその膳夫かしはでどもに、誨へたまはく、「歌を聞かば、一時もろともに斬れ」とのりたまひき。
傍にそなえられた高度計の目盛は、グングン廻って行った。遙かなる地球は、蹌踉そうろうとして足下に、のたうっている……。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
廬堂の中は、前よりは更に狭くなって居た。郎女が、奈良の御館みたちからとり寄せた高機たかはたを、てたからである。機織りにけた女も、一人や二人は、若人の中に居た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
ば見て驚きかほ見合みあはする計りなり就ては大藤武左衞門の家も未だに戸が開ねば是さへもしやと一同が疑ふ餘り彼方あなたへ至り戸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
要するに彼は、し此時だけにもしろ、味が薄いが、かんにして要を得た市民的生活が氣に適ツたのであつた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
甲板ゴルフ、麻雀マージャン、ブリッジ、碁、輪投げ、散歩、デッキにこしらえたプウルの水泳。夜は映画、音楽会。舞踏。
すべての文学者ぶんがくしや消費せうひする筆墨料ひつぼくれう徴収ちようしうすれば慈善じぜん病院びやうゐん三ツ四ツをつくる事けつしてかたきにあらず、すべての文学者ぶんがくしや喰潰くひつぶこめにく蓄積ちくせきすれば百度ひやくたび饑饉ききんきたるともさらおそるゝにらざるべく
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
まことこのみな聖人せいじんなるも、えきしてわたくのごとひくきことあたはず。すなは(一〇〇)能仕のうしづるところあらず。そう富人ふうじんあり、あめりてかきやぶる。
ゆふべまけをたづぬるに
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
類品るゐひん諸所しよ/\より出でたり。これを作るには火山石の適宜てきぎの大さのものをえらび凹み石を作ると同樣どうやう順序じゆんじよて、一めんに大なる凹みをまふけ、此凹みの内部ないぶをばの石を以てらしたるものなるべし
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
マウけ題 よみてて来る歌どもを 神の御前に、ならべもてゆく﹆
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
シ之ヲ名ヅケテ黒塚ト云フガ如キ有ラバ、則チ是レ鬼女ノ窟ニ適当スルモノ、何ゾ絶代ノ麗姝ガ艶魂ヲ葬ルノ地ト認ル者有ランヤ。古人ノ名ヲ下ス、其ノ妙斯クノ如キ者有ルナリ。
青塚ノ説 (新字旧仮名) / 成島柳北濹上漁史(著)