“モ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:
語句割合
13.0%
10.9%
8.7%
6.5%
6.5%
6.5%
6.5%
6.5%
4.3%
2.2%
2.2%
2.2%
2.2%
2.2%
2.2%
2.2%
2.2%
2.2%
2.2%
2.2%
2.2%
2.2%
2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山かげに 水門をる家の庭。おりたちて蹈む音こもるなり
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
一代此方から進ぜなかつたら、斎き姫になる娘の多い北家の方が、すぐに取つて替つて、氏上にスワるは。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さう思うた刹那、郎女の身は、大浪にうちタフされる。浪に漂ふ身……衣もなく、もない。抱き持つた等身の白玉と一つに、水の上に照り輝くウツし身。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
毒菌類の中にニギリタケを列して「形状一ナラズ好ンデ陰湿ノ地ニ生ズ其ノ色淡紅茎白色ナリシ人コレヲ手ニテ握トキハ則チ痩セ縮ム放ツトキハタチマチ勃起ス老スルトキハ蓋甚ダ長大ナリ」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
かくならむサガの色—。
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
かつ/″\も 生きむとへば、した心 かひなきものを頼み来しかも
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
茜染アカネゾメノ下帯、小玉打コダマウチウハ帯ナド、幾重ニモマハシ、三尺八寸ノ朱鞘シユザヤノ刀、柄ハ一尺八寸ニ巻カセ、ベツニ二尺一寸ノ打刀モ同ジ拵ヘニテ仕立テ、ソギタテヤリカイテルモアリ、髪ハ掴ミ乱シテ
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
築土垣ツキヒヂガキの處々に、きりあけた口があつて、其に、門が出來て居た。さうして、其處から、頻りに人が繋つては出て來て、石を曳く。木をつ。土を搬び入れる。重苦しい石城シキ。懷しい昔構へ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ほんの苗木ぢやつたカヘが、此ほどの森になつたものな。コハかつたぞよ。此墓のみタマが、河内安宿部アスカベから石ちに來て居た男に、憑いた時はなう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
をとめのマヨひきの国。たまくしげ輝く国。こもまくらあるタク新羅の国を、丹波ニナミけ給ひマツロへ給はむ。
此花の一弁ヒトヨウチは、百種のコトちかねて、折らえけらずや(万葉巻八)
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
シ日ガ東ニ昇レバ、則チ花ハ東ニムカヒ、日ガ天ニ中スレバ、則チ花ハ直チニ上ニムカヒ、日ガ西ニ沈メバ、則チ花ハ西ニ朝フ(漢文)
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
彼の久しくハラんでゐた、溌剌たる処女の誕生であつた。
ほんの苗木ぢやつたカヘが、コレほどの森になつたものな。コハかつたぞよ。此墓のみタマが、河内安宿部アスカベから石ちに来て居た男に、いた時はなう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
嶺上牌リンシャンパイを一寸みたり、上家シャンチャがすてない先の場牌ばパイして、自分がとらないときには、例えばその七筒チートンが誰のところへ入ったなどを覚える。
麻雀インチキ物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
蕨萌え山水落つる庭を
松本たかし句集 (新字旧仮名) / 松本たかし(著)
然ルニ、高時ノ頃ニ至ツテ、政道ハミダレ、起居ハ王侯ヲス。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
執術トルワザ鈍有丹ニブカラムニ炎曜カヾヤク 金造コガネヅクリ大刀タチ何将為ナニセム
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
花時には花を以て祭り、鼓吹コスヰ幡旗ハンキつて歌舞カブして祭る(紀一書)とあるハナイハヤの祭りは、記録のぺいぢの順序を、其儘時間の順序と見る事が出来れば幡旗と言ふ語の、見えた初めである。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ちよつと一服りましよか
行乞記:04 (三) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
軽騎ケイキツテハント欲スレバ
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
『古事記』は次に記して曰く、次に国ワカ浮脂ウキアブラの如くにして、海月なす漂える時に、葦牙アシカビの如く、あがれる物に因て、成りませる神の名は、宇麻志葦牙彦遅ウマシアシカビヒコヂ神、次に天之常立アメノトコタチ神。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
シ之ヲ名ヅケテ黒塚ト云フガ如キ有ラバ、則チ是レ鬼女ノ窟ニ適当スルモノ、何ゾ絶代ノ麗姝ガ艶魂ヲ葬ルノ地ト認ル者有ランヤ。古人ノ名ヲ下ス、其ノ妙斯クノ如キ者有ルナリ。
青塚ノ説 (新字旧仮名) / 成島柳北濹上漁史(著)