)” の例文
B○……こゝだくも我がるものを。うれたきやしこほとゝぎす……追へど/\尚し来鳴きて、徒らに土に散らせば……(同巻八)
山かげに 水門をる家の庭。おりたちて蹈む音こもるなり
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
雨の洩り傍題ハウダイなのを、語の上だけの興味で、るにカラめたのである。言ひ方を替へて説くと、春雨の洩ることが結局家をつてゐる訣だ。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さうして多くの場合、此神自身之を行ふ事の代りに、神の介添へとも、神の育て主とも言ふべき大忌人があつて、神をりながら、諸国を歩く。
唱導文芸序説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ひたへてめ縄の たわむまで、秋風ぞ吹く。小山田の庵(続古今)
橘をの家の門田早稲 刈る時過ぎぬ。来じとすらしも(万葉巻十)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)