“守札”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まもり33.3%
まもりふだ33.3%
おまもり16.7%
ふだ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お信乃が取出したのは、子供らしい大きな守袋まもりぶくろ——男の手縫らしい縫目をほぐすと、中から現はれたのは、お信乃のへそ書きと、それに三枚のお守札まもり、それから一枚の手紙でした。
土間に、置きすててあるおいずるを、老人はひっくり返して、あわただしくあらためた。赤いよだかけをした地蔵如来、幾つもの巾着、守札まもりふだ、椿の花——
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この社家しゃけくずれの女には、これでもう二度も欺された。難産でもするどころか、守札おまもりにも及ばずやすやすと二人も子供を産んでのけ、しどろもどろにあわてさせた。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
家相、方角、星占いだよ。んぞんぞのさわりというては。祈祷、禁厭まじない御神水おみずじゃ、お守札ふだじゃ。御符ごふうなんぞを頂戴させて。どうぞ、こうぞで済まして来たが。それじゃ治療なおらぬ病気の数々。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)