“守袋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まもりぶくろ69.2%
まもり30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父が見に行きました時、下むきになっていましたが、丁字髷ちようじまげは乱れて、小肥こぶとりの肩から、守袋まもりぶくろの銀ぐさりをかけていたということで御座ございます。
人魂火 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
痴情のやる方なく情死を致したのかも知れん、何か証拠が有ろうと云うので、懐中ふところから守袋まもりぶくろを取出して見ると、起請文が有りましたから、大藏は小膝をはたうちまして
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
刷毛先を散らして左へ曲げた、色の浅黒い兄哥あにい。唐桟の胸をはだけて、掛け守袋まもりの紐と、腹帯に呑んだ匕首あいくちふくらみを見せようといった種類の人間です。
振り仰ぐと、抱き上げた方の半蔵が、掛け守袋まもり一つのたくましい裸体になり、白木綿の腹巻の後ろ帯に、木刀を叩き込んで腰を切ろうとしているところでした。