“兄哥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あにい60.8%
あにき37.6%
にい0.8%
あにや0.4%
せなあ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『千兩の褒美はこの清吉がきつと取つて見せる、濟まねえが八兄哥あにい後で文句は言はないでくれ』つて、しやくな言ひ草ぢやありませんか。
「銭形の兄哥あにき、この通りだ。種も仕掛けもねえ、が、三人が三人とも、下手人の疑いがあるから、どれを奉行所へ送りようもねえ」
小さな兄哥にいさんが、まるまっちい膝をならべて啖呵たんかを切りだしたんだから、お蓮様はびっくりして
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
やっこ、黙って漕げ、何ともするもんじゃねえッて、此家こん兄哥あにやが、いわっしゃるで、どうするもんか。おらかがんでな、そっとその火を見てやった。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
むらたれにかもせて、あやしさをたゞしぶきごとらさう、とひとげぬのではいけれども、昼間ひるまさへ、けてよるつて、じやうぬま三町四方さんちやうしはう寄附よりつかうと兄哥せなあらぬ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)