“兄哥(せなあ)” の例文
村(むら)の誰(たれ)にかも見(み)せて、怪(あや)しさを唯(たゞ)潵(しぶき)の如(ごと)く散(ち)らさう、と人(ひと)に告(つ)げぬのでは無(な)いけれども、昼間(ひるま)さへ、分(わ)けて夜(よる)に成(な)つて、城(じやう)ヶ沼(ぬま)の三町四方(さんちやうしはう)へ寄附(よりつ)かうと言(い)ふ兄哥(せなあ)は居(を)らぬ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)