“如”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ごと53.4%
35.5%
やう1.2%
にょ1.0%
1.0%
よう1.0%
ゴト0.8%
0.8%
しか0.7%
0.7%
(他:23)3.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“如”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語9.6%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行6.4%
文学 > 日本文学 > 詩歌5.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
怒気烈火のごとく心頭に発して、岸破がば蹶起はねおき、枕刀まくらがたな押取おつとりて、一文字に馳出はせい
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なんの事やら、さっぱりわからぬ。そうして、この辺から、文脈がますます奇怪に荒れ狂う。実に怒濤どとうごときものだ。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
彼は、そうした一代に期しがたい大業を志すよりも、一事一書に志を集めて一代に成就することを期するにかじと思っていた。
蘭学事始 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
五色の糸の乱れしは美しけれども、実用に供することは赤とか黄とかの一色に決し、ほかは皆切り捨つるにかずと思っていた。
蘭学事始 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
冷たい何かの切石の上に、幽かな薄玻璃の鏡のやうに坐つて居た私の前に何時からとなく現れてひたと一列に座つた八九人の児供がある。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
皆はけものやうな声を合せて叫んだ。博士はそのお礼に氷砂糖のやうな点をつけるのを忘れなかつた。
——のみならず双方の五体と得物えものの一にょなうごき方は、とても肉眼に依って見て取ることは難かしい。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
物心ぶっしんにょ其様そん印度いんどくさい思想に捕われろではないが、所謂いわゆる物質的文明は今世紀の人を支配する精神の発動だと
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
し日が東にのぼればすなわち花は東にむかう、日が天になかすればすなわち花ただちに上にむか
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
求といえども則ち邦に非ずや、いずくんぞ方六、七十しくは五、六十にして邦にあらざるものを見ん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
右側の長屋の三軒目、出窓の格子から、ドス黒い烟が猛烈に吹き出してる。家の内から、何かうなような声がした。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
合間合間には幕のうしろ拍子木ひょうしぎを打つ音が、まわされた注意を一点にまとめようとする警柝けいたくように聞こえた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ルヤ、キミ断食ダンジキクルシキトキニハ、カノ偽善者ギゼンシャゴトカナシキ面容オモモチヲスナ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
新むろをフム静子シヅメコ(?)が 手玉ならすも。玉のゴト 照りたる君を 内にと、まをせ(万葉集巻十一)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「五指ノハジクハ一拳イッケンカズ——だ。しかもこの小勢、散っては弱まる。進むも退くも、馬簾の下を離れぬように」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——イツセリ。天ハ我ヲ利セズ。愚戦グセン固着コチヤクシテ、愚ヲ重ネンヨリハ、カズ、一タビ退イテ、再起ノ日ヲ計ランニハ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
敵に前後を挟まれた重太郎は、ず当面の邪魔をはらうにしかずと思ったのであろう、刃物をふるって巡査に突いてかかった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
何ぞ軽快拙速、局面を打破し、然る後おもむろに地を占め石をくの、まされりと為すにしかんや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
曼陀羅まんだらをぢびたる蓮の実は黄蕋きしべさがりてよきまとひ
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
張る尾羽の白孔雀し円かなりひとむらの萱に霜ぞ満ちたる
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雑誌『饒舌』は湖山一人いちにんの手に残りて『ハイカラ』と改題せられしが気焔また既往のごとくなるあたはず幾何いくばくならずして廃刊しき。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
一つ目の味はぬるりとしたちょっと奇形児のごとくなきみのわるいところにある。一体日本の妖怪の凄さはそういうところにある。この事は後項にややくわしく考えよう。
ばけものばなし (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
其間そのあひだに、人骨じんこつ腐蝕ふしよくしたのが二三たいどろごどくなつてよこたはつてる。
いなごひるかへる蜥蜴とかげごどきは、もつとよろこびてしよくするものとす。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もし果して臣の言虚謬きょびゅうなれば、刀鋸鼎鑊とうきょていかく、即ち臣が身に加えよ
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
丙午、免天下馬飼雑戸人等。因勅曰、汝等今負姓、人之所恥也。所以原免ゆへにゆるして、同於平民。但既免之後、汝等手技もし子孫、子孫弥降前姓、欲卑品
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
希臘には雄壯なることアポロのやうなものもあるが、又ミローや、メディスのヴィナス、デアナのうな美しい女神もある。
彫刻家の見たる美人 (旧字旧仮名) / 荻原守衛(著)
娘時代の千代紙細工のやうな姿から次第に離れて、分別を持つた、身に就いたおしやれを事としてゐる凡ての好みが、漸く自身の人柄に沁み透つたかのうにしつくりとして来て、彼は、事毎に、無言の彼女の姿を眺める時に、ふつと
小川の流れ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
劉備がその死に臨み、孔明に後事を託した時に、「嗣子可輔輔之。モシ其不可。君可自取」といひ、又劉禪に對しては、汝事丞相(孔明)如父と申渡して居る。
モシ父母止有一子
彼は平戸にき、平戸藩の重臣葉山左内に介し、山鹿素水を見、肥後に入り宮部鼎蔵の家を主として、その徒及び横井小楠の社中と交れり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
オルガンの鳴っとるたる
この子を残して (新字新仮名) / 永井隆(著)
「知っとる、知っとる。ほんに酒好きけんな。飲ますごっちなか。とてんえれえお爺さんのごたる。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
そりから、まだえれえ奴がおりますたい。肥前の呼子よぶこち知っとんなはろが。彼処あっこん王さまんごたっとたい。よか親子ですもんな。三等に乗っとりますばってん、そりゃ貴族院議員の資格もあるちいいよりましたばい。鯨ん鑵詰ばこさえとる。全国に出しますもんな。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
話して見ましたもんな。あの爺さん、何でもあれを神戸でうて来て、たった一度しか手をとおさないちいいましたけんな。なに、ちっとばっかり惜しかごつしとりましたたい。そげんかこついうたっちゃでけん、あげなさい、何か書いてもろうてやるけんよかたい。そげんか支那服いつでん金ば出しゃ買わるっじゃろが。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
偶然六によの詩集を飜して見てゐると、「寄題波響楼」の長古が目に触れた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「酔花墨川隄。吟月椋湖船。叉手温生捷。露頂張旭顛。」其自註を検すれば、第一は犬塚印南いんなん、伊沢蘭軒、第二は蠣崎波響かきざきはきやう、僧六によ、第三は橋本螙庵とあん、第四は倉成竜渚くらなりりゆうしよである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
たかくもわれさへにきみきなな高峰たかねひて 〔巻十四・三五一四〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
下毛野しもつけぬみかものやま小楢こなら目細まぐはろはたむ 〔巻十四・三四二四〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
右の婦人細き竹杖で壁隙より刺すと婢腹病むというて戸を開きかわやく。
或日、私はいつもうに午食後、食堂に残って主人の相手になって無駄話に耽っていた。
二人のセルヴィヤ人 (新字新仮名) / 辰野隆(著)
或問。屈原智乎。曰。如玉如瑩。爰變丹青イカンゾナラムイカンゾナラム。(吾子)
楊雄と法言 (旧字旧仮名) / 狩野直喜(著)
以上は子路子貢共に管仲が其君の爲めに死すること能はず、却つて讎に事へたる不義の行を指斥し、かくては仁者といはれまじと思ひ、孔子に問ひしが、孔子は管仲功業の顯著なりしことを稱し、孔子が容易に人に許るされざりし仁を管仲に許るし、しかもシカムヤ其仁ニシカムヤ其仁と繰返へして歎美されたることゝなる。
孔子と管仲 (旧字旧仮名) / 狩野直喜(著)
然るに若し論語の如其仁が孔安國の解釋の通りとし、是れを法言に應用し、シカンヤ其富シカンヤ其智シカンヤ其寢シカンヤ申韓と讀んだら丸で意味が分らぬことゝなる。
孔子と管仲 (旧字旧仮名) / 狩野直喜(著)
向日葵、一名ハ西番葵、高サ一二丈、葉ハ蜀葵ヨリモ大、尖狭ニシテ刻欠多シ、六月ニ花ヲ開ク、毎幹頂上ニ只一花、黄弁大心、其形盤ノ如シ、太陽ニ随テ回転ス、シ日ガ東ニ昇レバ、則チ花ハ東ニムカヒ、日ガ天ニ中スレバ、則チ花ハ直チニ上ニムカヒ、日ガ西ニ沈メバ、則チ花ハ西ニ朝フ(漢文)
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)