“しく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シク
語句割合
38.2%
仕組26.5%
為組8.8%
2.9%
仕繰2.9%
仕込2.9%
失敗2.9%
死苦2.9%
死躯2.9%
2.9%
詞句2.9%
2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何時迄も致すは迷惑めいわくなり殊に又私しの末の弟がツケしくふゆゑ何か最初さいしよより申通り持參金ぢさんきんの百兩衣類道具代等は兎も角も離縁状りえんじやうばかりを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かれいまから數時間すうじかんのちまた年中ねんぢゆう行事ぎやうじのうちで、もつとひとこゝろあらたにすべく仕組しくまれた景物けいぶつ出逢であはなければならなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
狂言もこんな風に為組しくんで見せようじゃありませんか。
くだけども女の身と云殊に大金たいきんの事なれば如何とも詮方せんかたなく何分是は淺草なる娘の方へ相談なすにしくことなしとて早々娘を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
手に入れんと思召おぼしめさだますにしくなし是は私しに御任せ有るべしお梅にとくと申きかせ御心に隨ふ樣得心とくしん致させ申べし先々御刀おんかたな御納おんをさめ下されよと云ふをさいはひに粂之進は刀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「源次さん。仕繰しくりの源次さん……アラ……源次さんはどこい行きなさったとかいな」
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
壁に立て掛けてあったくだんの細長い袋から、菩提樹ぼだいじゅの杖に仕込しくんだ、夜目よめにもどきどきするような三稜の細身の剣ラツピエールを抜き出して、コン吉の鼻っ先へ突きつけ、さて「這え!」と
それから、皆のする事を危ぶんで、「何んか、別にえゝこどでもねえべか。」と云つたり、「失敗しくじつたらハ、飯の食ひツぱぢになるべし。」
防雪林 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
これでおれのソノ……なにと云ったものかしら、生にもあらず、死にもあらず、謂わば死苦しくの三日目か。
河見家でも死躯しくのあがったのは主人の半左衛門だけ、あとは信濃川まで流されたか、泥の下に埋まったままか不明であった。
榎物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ほつすればなすことなきしくなし人のきくことなきほつすれば言ことなきしくなしとむべなるかな嗚呼あゝ謹愼つゝしまずんば有べからず。
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一日太孫をして詞句しく属対ぞくたいをなさしめしに、おおいかなわず、ふたたび以て燕王えんおうていに命ぜられけるに、燕王の語はすなわち佳なりけり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
春は途中のしくなれば
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)