榎物語えのきものがたり
さわが十三になった年、国吉が下男に来た。国吉は十五歳で、よく働く少年だったし、二年のち、二人は愛し合うようになった。 さわの父は河見半左衛門という。母の名はわか。さわの下に一つ違いの妹なかと、その三つ下に丈二という弟がいた。河見家は七代まえ …
作品に特徴的な語句
たよ しも かたわ 心付こころづけ 柳原やぎはら とど あい よね ゆわ うま 国吉くにきち 宿しゅく たな つか まく きこり うかが 魚野うおの 下衣したぎ あだ 仔細しさい おっ せがれ たたず 信濃しなの そば ひが 内所ないしょ こお すご しの もた 前跼まえかが つんざ ひる 半刻はんとき 半纒はんてん かえ うまや 参覲さんきん 叢林そうりん 口惜くや 吃驚びっくり つぶや 咆哮ほうこう うな すす あえ ささや 土埃つちぼこり ふさ 塵除ちりよ 壺入つぼいり 夕餉ゆうげ 大股おおまた 妖気ようき めと 小出こいで もっと 屏風びょうぶ がけ 差配さはい 建場たてば 怒濤どとう 愛嬌あいきょう たし あわ 手許てもと 折檻せっかん 抹茶まっちゃ 押籠おしこ くく こぶし おお つか そろ つま ふみ 旅籠はたご かしわ 柿崎かきざき はり とげ えのき とい かば ぶな ひのき 死躯しく 死躰したい こわ 毛氈もうせん
題名が同じ作品
榎物語 (新字新仮名)永井荷風 (著)