“死躰”の読み方と例文
読み方割合
したい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここで捕えられてはならない、そう思ったので、杉永の死躰したいに別れを云い、刀を拾い草履を捜して、泣きながらそこを逃げ去りました。
失蝶記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
仏庵が死んでから四日めに当る、同じ正月の六日の夜半、その「むさし屋」の寮が自火で焼け、焼け跡から三人の死躰したいが出た。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「黙っているつもりだったんですが、それも無責任じゃないかと思って、お話しするわけなんですが、じつは死躰したいがあがらなかったんです」
雨の山吹 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)