“死屍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しし55.0%
しかばね33.3%
しがい5.0%
しゝ3.3%
しぶと1.7%
むくろ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういう時にいつでも結局いちばん得をするのは、こういう犠牲者の死屍ししにむちうつパリサイあたりの学者と僧侶そうりょたちかもしれない。
自画像 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ダーキーニなら、これは御馳走と死屍しかばねを食べも仕ようが、ダーキーニでは無かった定基は人間だったから後へ退って了ったのであった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
花園には若い男と自分のむすめが醜い死屍しがいを横たえていた。劉万戸は自分の頭へ糞汁をかけられたようないかりをもって、その死屍を睨みつけていたが、ふと二人の関係が知りたくなった。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
し又すべての文学者ぶんがくしや一時いちじ殺戮さつりくすれば其死屍しゝは以て日本海につぽんかいうづむべく其は以て太平洋たいへいよう変色へんしよくせしむべし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
「二日三晩まるで死屍しぶとみたいに寝通しなんだ」
放浪の宿 (新字新仮名) / 里村欣三(著)
網に死屍むくろを引き揚げて
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)