“しがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
死骸73.7%
屍骸15.9%
市街3.7%
仕甲斐2.3%
1.4%
死体0.8%
死屍0.8%
0.6%
四崖0.3%
四階0.3%
為甲斐0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前の洞穴ほらあなの内部の隅。岩の壁によりかかった赤児の死骸しがいは次第に又変りはじめ、とうとうちゃんと肩車をした二匹の猿になってしまう。
誘惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
何がゆえに、なんじは源内を一昨夜かようにむごたらしき死に落とし、おのれの死骸しがいのごとくによそおって、人目をたぶらかそうといたしおった。
——急所をられてそのままことれた由蔵の屍骸しがいを見捨てて、樫田武平は怖ろしい迄緊張した気持で変装に取かかった。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
実を云うと、彼はまだすさまじい斬り傷を受けた屍骸しがいだの、血のれるような生々しい人の首だのを見た経験がないのである。
電燈でんとうひかり白晝まひるあざむかんばかりなる市街しがい上陸じやうりくして
新聞社は特大の活字もて、このめずらしき冒険ぼうけん少年の記事をかかげた号外を発行した。ニュージーランドの市街しがいは、少年連盟のために熱狂した。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
それは、判任官が高等官になり勅任官になるよりも、もっと仕甲斐しがいのある出世かも知れなかった。
出世 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
さあ、これから、勝祝いに酒盛りと出かけますかね——皆さん、ごくろうさま——でも、あんまり、手もなくたおされてしまったので、見物の仕甲斐しがいがありませんでしたよ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
その時網で老人と老婆のしがいきあげた者があった。
庚娘 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
「林児は何ものかに殺されて、しがいが野の中にころがっております。」
田七郎 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
矢の如く余が耳を突く、余はお一語をも発し得ずだ「あ、あ、あれ、あれ」とどもりつゝくだん死体しがいに指さすのみ
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
三好春房は声を掛けたが、それは後の祭りであった。で行列は死体しがいを乗り越え、福島指して進んで行った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
死屍しがいわきに落ちてありましたのは、春部梅三郎がお小姓若江と密通をいたし、若江から梅三郎へ贈りました文と、小柄こづかが落ちてありましたが、春部梅三郎は人を殺すような性質の者ではない、是も変な訳、何ういう訳で斯様かような文が落ちてあったか頓と手掛りもなく、詰り分らず仕舞でござりました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そして、物凄くも奇怪のことには、それら殺された獣のしがいは、眼に見えぬ手で持ち去られるものか、それとも雪に埋もれるのか、瞬間またたく間に消え去って、後には斑々たる生血ばかりが雪を紅に染めている。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「それでは法蔵寺の墓地を開いて赤児あかごしがいでも引き出して三ばいにして食わせようかい」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
手折った桜の枝が地に落ちていて、花がしがいの辺りに散り敷いているのが、憐れさの風情を添えていた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
こうして、谷底へ狩り集められた数百匹の野獣の群は、眼に見えぬ手に殺されて累々たるしがいと変って行った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
四崖しがいは海をたのんで無防禦にひとしい丘である。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正面には四階しがいとも御納戸おなんど色と白とで瀟洒あつさりとした模様が施してある。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
名音は此の調子でゆけば、世話の為甲斐しがいがあると思って喜んだ。
法華僧の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)