“瀟洒”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しょうしゃ78.3%
せうしや7.0%
さっぱり3.9%
さつぱり3.9%
あつさり2.3%
あっさり0.8%
いなせ0.8%
こざっぱり0.8%
こざつぱり0.8%
ざつぱり0.8%
(他:1)0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“瀟洒”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.3%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行2.0%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
直角的屈折を六回までもして「両己相背りょうこあいそむ」いている亜字には、瀟洒しょうしゃなところは微塵みじんもない。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
瀟洒しょうしゃな建物には似合わぬ鉄門に、掲げてある小さい門標には「池谷控家」の四字が青銅の浮き彫りに刻みつけてあった。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
前年護謨林ゴムりんに従事して居た長田秋濤をさだしうたう氏夫妻が住んで居たと云ふ林間の瀟洒せうしやたる一をくよぎ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
先斗町ぽんとちやう並びの広い玄関口の一方の柱には、斜に描いた瓢箪の下に旅館浪華亭と書いた瀟洒せうしや掛行燈かけあんどんが懸けてあつた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
何処どこぞへ出かけるところと覚しく、茶色の中折なかおれをかぶり、細巻の傘を持ち、瀟洒さっぱりした洋装をして居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
都の紅葉館は知らぬが、此紅葉館は大沼にのぞみ、駒が岳に面し、名の如く無数の紅葉樹に囲まれて、瀟洒さっぱりとした紅葉館である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
都の紅葉館は知らぬが、此紅葉館は大沼に臨み、駒が岳に面し、名の如く無數の紅葉樹に圍まれて、瀟洒さつぱりとした紅葉館である。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
そして此の陰氣いんきなじめ/\した室にも、何處となく、小意氣こいき瀟洒さつぱりした江戸的氣風が現はれてゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
勿論一人一人を仔細に觀るなら各〻の身分や趣味が異ふ儘に優劣はあらうが、概して瀟洒あつさり都雅みやびであることは他國人の及ぶ所で無からう。
巴里の旅窓より (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
正面には四階しがいとも御納戸おなんど色と白とで瀟洒あつさりとした模様が施してある。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
世間は気次第で忌々いまいましくも面白くもなるものゆえ、できるだけは卑劣けちさびを根性に着けず瀟洒あっさりと世を奇麗に渡りさえすればそれで好いわ、と云いさしてぐいと仰飲あお
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
何事や起こりたると、見物は白糸のあとより、どろどろと乱れ出ずる喧擾ひしめきに、くだんの男は振り返りぬ。白糸ははじめてそのおもてを見るを得たり。渠は色白く瀟洒いなせなりき。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
でも、お粂はお粂らしく、瀟洒こざっぱりとした感じを失ってはいなかった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
丑松は文平の瀟洒こざつぱりとした風采なりふりを見て、別に其を羨む気にもならなかつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
圭一郎は郷里の家の大きな茅葺かやぶき屋根の、爐間の三十疊もあるやうなだゝつ廣い百姓家を病的に嫌つて、それを二束三文に賣り拂ひ、近代的のこ瀟洒ざつぱりした家に建て替へようと強請せがんで、その都度父をどんなに悲しませたかしれない。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
もちろん妻が私を厭うたのは、私が醜い不具者であり私の容貌が粗野であり、しかも深刻なる悩みを持つ者の常として、人に与うる私の全体の印象が沈欝であって——質素じみくすんで言葉が流暢りゅうちょうでなく……つまり一口に言って瀟洒シックとか典雅とか俊敏スマートとか
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)