“強請”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆすり31.3%
ゆす23.1%
ねだ20.6%
せが13.8%
せび3.1%
ねだり1.6%
いたぶ1.3%
きょうせい1.3%
ごうせい0.9%
ねだつ0.9%
ゆすっ0.6%
きやうせい0.3%
ねだる0.3%
ゆすつ0.3%
ゆする0.3%
ゆすろ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「強請(ゆすり)や、押借じゃ無い、人形を返して貰い度い、主人にそう言ってくれ、彫物師の松本鯛六が、あの人形を受け取りに来た——と」
すると、或る日のこと、この神明のあたりを地廻りのようにごろ付いている千次という奴がさつきの帳場へ来て、幾らか強請(ゆす)りました。
半七捕物帳:64 廻り灯籠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
河岸へ行く度に、子供はそれを言出して、復た船に乘りたいと強請(ねだ)りましたが、今日は止さして、一緒に柳並木の下を歩きました。
それも銀子が一座する芸者のなかに、塩釜育ちの妓があり、「はっとせい節」の話が出て故郷を思い出し、客に強請(せが)んだからであった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「おい二郎、また御母さんに小遣(こづかい)でも強請(せび)ってるんだろう。お綱、お前みたように、そうむやみに二郎の口車に乗っちゃいけないよ」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
幾らカクラてえお強請(ねだり)申すのでげすから貰う方で限りはねえ、幾ら多くっても宜(い)いが、お賤さんの方は沢山(たんと)遣りたくねえというのが当然(あたりめえ)の話だが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
怖いから貸す事も有るが、何もお前さん方に三拾両の大金を強請(いたぶ)られる因縁は有りません、帰ってお呉れ、出来ませんよ、ハイ三文も出来ませんよ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その血相をもって、彼は、院の御所へ駈けつけ、法皇に対し奉って臨幸を強請(きょうせい)していた。けれど法皇には、お肯(き)き入れがない。とやかく立ち騒いでいるうちに
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もとより他人に貸すほどのお金はありませんから、円滑に拒絶しようとすると、稲村は大村歯科医殺しを種にして強請(ごうせい)しはじめました。
墓地の殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
此方から強請(ねだつ)た譯ではなけれど支度まで先方(さき)で調へて謂はゞ御前は戀女房、私や父樣が遠慮して左のみは出入りをせぬといふも勇さんの身分を恐れてゞは無い
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「盗人を嗅ぎ出して強請(ゆすっ)たんじゃありませんか。それくらいの事はやりかねない女だ」
加之(しかのみならず)、酒(さけ)は近所(きんじよ)の灘屋(なだや)か、銀座(ぎんざ)の顱卷(はちまき)を取寄(とりよ)せて、と云(い)ふ會員一同(くわいゐんいちどう)の強請(きやうせい)。考(かんが)へてご覽(らん)なさい、九九九で間(ま)に合(あ)ひますか。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
「それでこいつ自動車だのキッドの靴だのって、むやみに高いものばかり強請(ねだる)んだな。みんな一(はじめ)さんの持ってるのを見て来たんだろう」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「曲者の一人さ。——お前達の縛つたのは和助の子分の與三松だ。高飛の路用を強請(ゆすつ)つた筈だから、懷ろには二百や三百の金を持つて居るだらうよ」
「串戯(じょうだん)だ、強請(ゆする)んじゃありません。こっちが客だよ、客なんですよ。」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どうか旦那食えないから助けて下さいと云って己(おれ)の処へ来れば米の一俵位は恵んでやる、然(しか)るを五十両強請(ゆすろ)うなどとは虫よりも悪い奴である、汝(われ)の親に成代(なりかわ)って意見をするから左様心得ろ
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)