“強請”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ゆすり29.7%
ねだ22.1%
ゆす22.1%
せが15.2%
せび3.3%
いたぶ1.1%
きょうせい1.1%
ごうせい1.1%
ねだつ1.1%
ねだり1.1%
(他:6)2.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“強請”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.3%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
湧きかえるような掛け声をあびながら小団次が強請ゆすり啖呵たんかを切っていると、桟敷の下で喧嘩がはじまった。
才取りをしたり、押借強請ゆすりはやらないが、貸金の催促は名人で、刀をひねくり廻して、無理な金でもむしり取つて來るといふ
それもほしい時は火のつくばかり小児こどもになって強請ねだるのに、買って帰ればもう忘れて、袋を見ようともしないとか。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これだけくれるなら、一層いっそ思い切って、此方こっち強請ねだった通りにして、満足を買えばいいにと云う気も出た。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その寸法書を保存しておいて、数年にわたって出羽屋を強請ゆすったのは、前後の事情から、火のように明らかになりました。
かれは本所の木賃宿きちんやどに転がっていて、お元から強請ゆする金を酒と女に遣い果たすと、すぐに又お鉄をよび出して来た。
半七捕物帳:37 松茸 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
村の螢の名所は二つ、何方どつちに為ようと智恵子が言出すと、小供らは皆舟綱橋ふなたばしに伴れてつて呉れと強請せがんだ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
村で螢の名所は二つ、何方どつちようと智惠子が言ひ出すと、子供らは皆舟綱ふなた橋に伴れてつて呉れと強請せがんだ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
彼女はいやな思いをしながら、幾度梅園小路の春よしを訪ね、姉を表へ呼び出して金を強請せびったか知れないのであった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
今はいくら母に強請せびって同じ話をくり返してもらっても、そんな気高けだかい気分にはとてもなれない。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その二人分の六百文を七蔵はみんなふところに押し込んでしまって、更に喜三郎にむかって山祝いの酒を買えと強請いたぶりかけると、喜三郎は素直に承知した。
半七捕物帳:14 山祝いの夜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
私のうち情交いろ仲宿なかやどをしたとか博奕ばくち堂敷どうじきでもたなら、怖いから貸す事も有るが、何もお前さん方に三拾両の大金を強請いたぶられる因縁は有りません、帰ってお呉れ、出来ませんよ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その血相をもって、彼は、院の御所へ駈けつけ、法皇に対し奉って臨幸を強請きょうせいしていた。けれど法皇には、おき入れがない。とやかく立ち騒いでいるうちに、
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もとよりこれは漢帝のご本意でなかったこと勿論であろうが、その空気を察して、この際大いに魏へ私威を植えておこうとする華歆が、許都の朝廷へ迫ってむりに強請きょうせいしてきたものなのである。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もとより他人に貸すほどのお金はありませんから、円滑に拒絶しようとすると、稲村は大村歯科医殺しを種にして強請ごうせいしはじめました。
墓地の殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
あるいは銭米を強請ごうせいしてそれを徒党の間に分配した。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
此方こちらから強請ねだつわけではなけれど支度したくまで先方さき調とゝのへてはゞ御前おまへ戀女房こひによぼう
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此方から強請ねだつた譯ではなけれど支度まで先方さきで調へて謂はゞ御前は戀女房、私や父樣が遠慮して左のみは出入りをせぬといふも勇さんの身分を恐れてゞは無い
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
又々また/\強請ねだりまうして、お煙草たばこ粉末こなを願ひましたところ、かへつてお薬をくだされまして
気味も悪くもあるが、充分好奇心を動かされたらしく、良人おっとの顔を仰いで、いつも物強請ねだりをする時のように、大きい眼を細めて少し受け口の唇を歪めます。
葬送行進曲 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「盗人を嗅ぎ出して強請ゆすったんじゃありませんか。それくらいの事はやりかねない女だ」
「お前が支倉から二百両強請ゆすったと云ったよ」
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
加之しかのみならずさけ近所きんじよ灘屋なだやか、銀座ぎんざ顱卷はちまき取寄とりよせて、と會員一同くわいゐんいちどう強請きやうせい
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「それでこいつ自動車だのキッドの靴だのって、むやみに高いものばかり強請ねだるんだな。みんなはじめさんの持ってるのを見て来たんだろう」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「曲者の一人さ。——お前達の縛つたのは和助の子分の與三松だ。高飛の路用を強請ゆすつつた筈だから、懷ろには二百や三百の金を持つて居るだらうよ」
串戯じょうだんだ、強請ゆするんじゃありません。こっちが客だよ、客なんですよ。」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)