十三夜じゅうさんや
例は威勢よき黒ぬり車の、それ門に音が止まつた娘ではないかと兩親に出迎はれつる物を、今宵は辻より飛のりの車さへ歸して悄然と格子戸の外に立てば、家内には父親が相かはらずの高聲、いはゞ私も福人の一人、いづれも柔順しい子供を持つて育てるに手は懸らず …
作品に特徴的な語句
てゝ 可憐かわゆ よし 母樣はゝおや 強請ねだつ いぢ こと もの ほん 小娘ちひさいの 惡戲おいた かたじけ 不幸ふしやはせ いつ たゝ 母樣はゝさん きらびや 先刻さきほど そめ やは 悉皆しつかい わし 此方こち 此樣かう とつ 夫婦めをと 女子をんな いつ 平常つね たび 父樣とゝさん 衣類めしもの いつも 名告なのつ くさみ 小兒ちツさい おとゝ 悄然しよんぼり 承諾しようち 放蕩のら 母樣つかさん 滑稽おどけ 父樣とつさん 百度もゝたび わし 空車から 突然だしぬけ 良人つま 見物 こと かた かぢ 音信いんしん 音聲ものごゑ つむり 其人それ あゝ 各自てんで 姿なり 婢女をんな 家内うち むしろ 惡者わる ばかり 柔順おとな 正當しやうたう 此人これ 歩行あるき 洋傘かうもり 澤山たんと すべ 煎餅おせん 當然あたりまへ 約定きめ 縁引えん 表面うはべ 重箱おぢう 間接よそ 高坂かうさか 七光なゝひかり 下暗したやみ 不在るす 主人あるじ 亥之ゐの 他處よそ 何程いくら 侍婢をんな 先方さき 兩親ふたおや 其品それ 其車それ 助力たすけ 十光とひかり 千度ちたび 半天はんてん たら
題名が同じ作品
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