“此人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
このひと78.6%
これ16.7%
このしと2.4%
このふと2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同伴者つれ親類しんるゐ義母おつかさんであつた。此人このひと途中とちゆう萬事ばんじ自分じぶん世話せわいて、病人びやうにんなる自分じぶんはらまでおくとゞけるやくもつたのである。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
ここにクショ・ロケラという高僧があります。此人これはもとラサ府のテンゲーリンのテーモ・リンボチェの会計主任です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
『嘘だす、此人このしとア。』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『何しや來たす此人このふとア。』と言つて、執念しつこくも自分等の新運命を頓挫させた罪をなぢるのであつたが、晩酌に陶然とした忠太は、間もなく高い鼾をかいて、太平の眠に入つて了つた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)