“これ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コレ
語句割合
36.8%
24.7%
10.1%
此品1.7%
此女1.7%
此娘1.6%
此金1.1%
0.8%
此人0.8%
此処0.7%
(他:168)20.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文人、墨客ぼっかくこれを犯す事が出来ません。天才芭蕉も、この松島を詩にする事が出来なかったそうじゃありませんか。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ことに物理的の心霊現象の作製にははなはだ不向きで、強いてこれを行えば、霊媒の肉体を毀損する患がないでもない。
然らずんば、予が一生の汚辱を披瀝ひれきせんとする此遺書の如きも、結局無用の故紙こしたると何の選ぶ所かこれあらん。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
昨夕ゆふべ飲んだ麦酒ビールこれくらべるとおろかなものだと、代助はあたまたゝきながら考へた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
画工 (茫然ぼうぜんとして黙想したるが、吐息といきして立つてこれながむ。)おい、おい、それは何の唄だ。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
これきのこなればこそ、もまはさずに、じつとこらへてわたしにははなさずにかくしてた。
くさびら (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その息子のいうにはそれでは此品これはパーサンと言う者が上げたいと言ってよこしたからどうかゲロン・リンボチェにお上げ下さい。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
『あの目録にも見える通り、わしの作でも、此品これではないが、他の鉢金を斬っておる、おぬし、口ほどならば、これが斬れぬことはあるまいが』
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「むむ。母がいなくなってから、うちのことはみんな此女これに頼んでいるんだ。」と、赤座はにこにこしながら言った。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「親分さん。どうぞお待ちくださいまし。わたくしから何もかも申し上げますから、どうぞ此女これはお赦しねがいます」
半七捕物帳:10 広重と河獺 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
三方さんばう四方しはうらちことつてな、第一だいいち此娘これせまいからではあるが
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
當主たうしゆ養子やうしにて此娘これこそはいへにつきての一粒ひとつぶものなれば父母ちゝはゝなげきおもひやるべし
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
六三ろくさ此金これとヾめず、重々ぢゆう/\大罪だいざいくびおふせらるヽともらみはきを
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
馬「妙々梅と桜で六百出しゃ気儘か、宜しい…皆様みなさん先へ入らっしゃい…じゃア婆さん此金これで」
助「いゝや今が今というのではありません、行儀を覚えさせるため来月お出入やしきの筒井様の奥へ御奉公にあげる積りですから、これさがるまでゞいんです」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「どうせこれのことは、体さえ軽くなればどうにでもなって行きますで。」
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
此人これがまた後にチベットを出る時分に大変助けになった人ですから、ここに寄遇した事を言って置かないと後の事が分らない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
此人これ先刻さきのそゝくさをとこつまともいもとともうけとられぬとおもひぬ。
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
長「おのれが毀して置きながら、又其様そんなこと申す其の手はくわぬぞ、わしが箱から出す、さ此処これへ出せ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
菊「お路地のお草履ぞうり此処これにあります、飛石とびいしへおつまずき遊ばすとあぶのうございますよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わたし此子これをばきしめて、ばう父樣とうさまものぢやあい、おまへ母樣かあさま一人ひとりのだよ
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
旦那だんなさまのおもひも、わたしおもひもおなじであるといふこと此子これそもそをしへてれたので
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
穎鋭えいえいにして以てこれを理にしょくす、ままはっして文をす、水のいて山のづるが如し
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
『説苑』七に楊朱ようしゅが梁王にまみえて、天下を治むる事これたなごころめぐらすごとくすべしという。
「年に一度しか取り出すことを許されない刀だが、明日はその日だ——誰が此刀これをさすことやら」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「よかろう、それまでに、恋いなされた刀なら、此刀これはあなたへ嫁にあげるとしよう。その代りに、あなたも手前に、何か、身に応じたことをして下さればよい」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
織「あ此家これだ、喜六一寸ちょっと其の玄関口で訪れて、松蔭大藏様というのは此方こなたかと云って伺ってみろ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「おっと親分、待ってもらおう、饗庭の屋敷は此家これじゃありませんぜ」
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
主「ヘエ、金子は奪られは致しません、此者これよりきにうちへ届いて居りましたから二重でございます」
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
×「殿様此者これくらい酔って居まして唯詰らねえことを云ってたんで出鱈まえで、唯茫然ぼんやり、変な話なんで、嘘を云ったんで」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
貧者は獄に入りてわざわいを受け、富者は経を転じて罪を免る、これ傷弓しょうきゅうの鳥を取り、つね呑舟どんしゅうの魚を漏す。
令狐生冥夢録 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「オルガン」を買ひ、「クワイア」を作ることをこれ務むるが如きは是れ荘子の所謂いはゆる水止水以火止火ものなり、思ふに日本の今日は器械既に足れり、材料既に備れり
此事これのみにてもなみだ價値あたひはたしかなるに、よし山賤やまがつにせよ庭男にはをとこにせよ、れをひとくかるべきか
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此事これは五十百把の論で、先ず之をたきゞ見做みなさんければならんよ、貴方の方にたきゞが五十把あると松五郎殿の方にはまきが一把もえから
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
佐「まア、此方これへ、これはうこそ、さア何うぞ此方こっちへ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何卒どうぞすみやかに此方これへ/\。
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
梅「もういけん、此書これは松蔭から何者へ送るところの手紙か、又わきから送った手紙か、手前は心得てるか」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此書これ有名いうめいなレウィス、キァロルとひとふでつた『アリス、アドヴェンチュアス、イン、ワンダーランド』をやくしたものです。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
あぶなし此物これ振廻ふりまわしてなることか。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あぶなし此物これを振廻してなる事か。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此裂これでおすげなされとよびかくることもせず、これも立盡たちつくして降雨ふるあめそでわびしきを、いとひもあへず小隱こかくれてうかゞひしが
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あれを疊んで立てかけて置けば好いにと一々もどかしう齒がゆくは思へども、此處に裂れが御座んす、此裂これでおすげなされと呼かくる事もせず、これも立盡して降雨袖に侘しきを、厭ひもあへず小隱れて覗ひしが
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
赭熊しやぐまといふおそろしけれど、此髷これ此頃このごろ流行はやりとて良家よきしゆ令孃むすめごあそばさるゝぞかし
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
解かば足にもとゞくべき毛髮かみを、根あがりに堅くつめて前髮大きく髷おもたげの、赭熊しやぐまといふ名は恐ろしけれど、此髷これを此頃の流行はやりとて良家よきしゆ令孃むすめごも遊ばさるゝぞかし
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
軒ばに高き一もと松、誰れに操の独栖ひとりずみぞと問はゞ、斯道これにと答へんつま琴の優しき音色に一身を投げ入れて、思ひをひそめしは幾とせか取る年は十九、姿は風にもたへぬ柳の糸の、細々と弱げなれども、爪箱とりて居ずまゐを改たむる時は
琴の音 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
軒ばに高き一もと松、誰れに操の獨栖ひとりずみぞと問はゞ、斯道これにと答へんつま琴の優しき音色に一身を投げ入れて、思ひをひそめしは幾とせか取る年は十九、姿は風にもたへぬ柳の糸の、細々と弱げなれども、爪箱とりて居ずまゐを改たむる時は
琴の音 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『それぢや何だね、』と、健はまた老女の方を向いた。『此児これの弟といふのが、今年八歳やつつになつたんだらう。』
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『ハイ。来るにア来ましたども、弟の方のな許りで、此児これ(と顎で指して、)のなは今年ア来ませんでなす。それでハア、持つてなごあんさす。』
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
左様さやうであらう、ソラ此器これ脈搏みやくはくくんだ、うだグウ/\るだらう。
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
で、申しますには「此器これはごく清浄しょうじょうです。夜前あなたがあがったのですから」と言ってバタかすの茶碗の縁に付いてあるのをそのまますすめるのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
たとえば獅子王ししおう孔雀王くじゃくおう、我らが頼むこの寺の塔も絶類抜群にて、奈良や京都はいざ知らず上野浅草芝山内、江戸にて此塔これまさるものなし
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
八宗九宗の碩徳達せきとくたち虎豹鶴鷺こへうかくろと勝ぐれたまへる中にも絶類抜群にて、譬へば獅子王孔雀王、我等が頼む此寺の塔も絶類抜群にて、奈良や京都はいざ知らず上野浅草芝山内、江戸にて此塔これに勝るものなし
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
やはり此寺これもレブン寺と同じく山のふもとの段々上りの所へ、上へ上へと建てられて居るので、こちらから見ますとちょうど一村落のように見えて居るです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
もっとも、五百羅漢、百観音は、いずれも元禄以降の作であって、古代な彫刻を研究するには不適当であったが、とにかく、その時代の名匠良工の作風によって、いろいろと見学の功を積むには、江戸では此寺これに越した場所はありませんでした。
身代けふりと成りて消え殘る我等何とせん、あとの兄弟も不憫と母親、父に讒言ざんげんの絶間なく、さりとて此放蕩子これを養子にと申受る人此世にはあるまじ、とかくは有金の何ほどを分けて
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
身代けふりと成りて消え残る我等何とせん、あとの兄弟も不憫ふびんと母親、父に讒言ざんげんの絶間なく、さりとて此放蕩子これを養子にと申うくる人この世にはあるまじ、とかくは有金の何ほどを分けて
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
覺悟かくご次第しだい斷念あきらめもつくべし、いま此文これげて、あきらかのおこたいてたまはれ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
のこしげに出行いでゆきたるあとにて、たまかひな此文これいだ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
このラールン村に着くまでは少しも田畑がなかったが、此村これからして小麦の作られる畑があってあちこちに村舎も大分見えます。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
釜和原はこういったところであるから、言うまでも無く物寂ものさびた地だが、それでも近い村々に比べればまだしもよい方で、前にげた川上の二三ヶ村はいうにおよばず、此村これから川下に当る数ヶ村も皆この村には勝らないので
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)