“これ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コレ
語句割合
36.4%
25.7%
10.6%
此女1.7%
此品1.6%
此娘1.4%
此金1.3%
此子0.7%
此人0.7%
0.7%
此処0.6%
0.6%
此者0.4%
0.4%
此刀0.4%
此家0.4%
此事0.3%
此放蕩子0.3%
此方0.3%
此書0.3%
此桶0.3%
此物0.3%
此肩0.3%
此裂0.3%
此詞0.3%
此髷0.3%
此児0.2%
此文0.2%
此盃0.2%
0.2%
0.2%
斯道0.2%
此器0.2%
此塔0.2%
此寺0.2%
此村0.2%
此紙0.2%
此膝0.2%
此衣0.2%
親指0.2%
0.2%
0.1%
此兒0.1%
此劍0.1%
此薬0.1%
0.1%
家内0.1%
彦吉0.1%
此剣0.1%
此所0.1%
此處0.1%
此銭0.1%
0.1%
三吉0.1%
以上0.1%
0.1%
其薬0.1%
0.1%
商業0.1%
夜具0.1%
奥様0.1%
女房0.1%
0.1%
宗悦0.1%
実にチベット0.1%
少年0.1%
0.1%
0.1%
床間0.1%
彼女0.1%
恋人0.1%
惣吉0.1%
0.1%
0.1%
手巾0.1%
0.1%
指環0.1%
提灯0.1%
0.1%
斯娘0.1%
0.1%
是品0.1%
是娘0.1%
書面0.1%
0.1%
此丸0.1%
此像0.1%
此僧0.1%
此包0.1%
此城0.1%
此堂0.1%
此塩0.1%
此妹0.1%
此婦0.1%
此宮0.1%
此尼0.1%
此川0.1%
此帽0.1%
此店0.1%
此手拭0.1%
此拜0.1%
此板0.1%
此椀0.1%
此業0.1%
此泉0.1%
此男0.1%
此皿0.1%
此秣0.1%
此箱0.1%
此臭0.1%
此舌0.1%
此茶0.1%
此角0.1%
此議0.1%
此遊0.1%
此道0.1%
此音0.1%
此餅0.1%
此馬0.1%
此髯0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
片面0.1%
眉間0.1%
眼鏡0.1%
短艇0.1%
童子0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
貞藏0.1%
軍鶏0.1%
面部0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国家統治ノ大権ハ朕カを祖宗ニケテ之ヲ子孫伝フル所ナリ朕及朕カ子孫ハ将来ノ憲法ノ条章ヒ之ヲ行フコトヲラサルヘシ
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
い!……畫伯自若たるにも我折つた。が、御當人の、すまして、これから澁谷までつてるとふにはいた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はて、だ、とひながら、けようとして、をすると、めて心着いたらしく、げた。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「何が阿呆かいな? はい、あんた見たいに利口やおまへんさかいな。好年配をして、彼女此女足袋とりかえるような——」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
此品はほんの志ばかりだ……また時が来て屋敷へ帰ることもあったら、相変らず屋敷へ来て貰いたい、此品だけを納めて下さい
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此娘貴下、(と隣に腰かけた、孫らしい、豊肌した娘の膝を叩いて、)へ、貴下、立っていてちょいちょい手をお触りなさるでございます。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と手を合せて伏拝み何所の人だか知りませんから心のりと礼を云い、翌日に成りますると此金でお米を買うんだと云う
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
鉄砲をかつがせたり調練をさせたりして、此子はなんでも陸軍大将にすると力んでいるのもある。
きとほるやうに蒼白きがいたましくえて、折柄世話やきにたりし差配に、此人先刻のそゝくさともともとられぬとひぬ。
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
助「いゝや今が今というのではありません、行儀を覚えさせるため来月お出入の筒井様の奥へ御奉公にあげる積りですから、るまでゞいんです」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
織「えゝ御家来誠に恐入りましたが、一寸お台を……何でも宜しい、いえ/\其様な大きな物でなくとも宜しい、これ/\其の包の大きな方を此処へ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
曰く、犂牛くして且つ角よくば、用うることからんと欲すといえども、山川其れてんやと。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
×「殿様此者い酔って居まして唯詰らねえことを云ってたんで出鱈まえで、唯茫然、変な話なんで、嘘を云ったんで」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
凡ソ事ハ名実相副フヲ貴ブ。集ハ則然ラズ。名ニ反シテ実ニ従フ者ナリ。然リトイヘドモ余コレヲ能クストイフニ非ラズ。願ハクハ学バン矣。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「年に一度しか取り出すことを許されない刀だが、明日はその日だ——誰が此刀をさすことやら」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「おっと親分、待ってもらおう、饗庭の屋敷は此家じゃありませんぜ」
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そのエー男女同権たる処の道を心得ずんば有るべからず、く男女同権はなしと雖も、此事は五十百把の論で、先ず之を見做さんければならんよ
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
到底これに相續石油藏れるやうな身代りとりて我等とせん、あとの兄弟不憫母親讒言絶間なく、さりとて此放蕩子養子にと申此世にはあるまじ
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
萱門押破つて散々下草をおしになりました御胆力、どうも誠に恐入りました事で、今日御入来ともうも有難で、きにれに相成ります、何卒かに此方へ/\。
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
此書有名なレウィス、キァロルとつた『アリス、アドヴェンチュアス、イン、ワンダーランド』をしたものです。邪氣なき一少女夢物語滑稽教訓あり。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
手桶をも其處投出して一つは滿足しが一つはぬけにりけり、此桶なにほどからねど、身代これがにつぶれるかの御新造額際青筋おそろしく、朝飯のお給仕よりまれて
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
信如は机の引出しから京都みやげにひたる、小鍛冶小刀を取出して見すれば、よく利れそうだねへとき込む長吉が顔、あぶなし此物を振廻してなる事か。
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
針目あらはにれて、此肩に担ぐか見る目もらし、安兵衛はお峯が暇を取らんと言ふにそれは以ての、志しは嬉しけれど帰りてからが女の働き、それのみか御主人へは給金の前借もあり
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あれを畳んで立てかけて置けばいにと一々かしう歯がゆくは思へども、此処にれが御座んす、此裂でおすげなされと呼かくる事もせず、これも立尽して降雨袖にしきを
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
支度朝湯にみがきげてと、あたゝかき寢床より御新造灰吹きをたゝきて、これ/\と、此詞目覺しの時計よりにひゞきて
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かばにもとゞくべき毛髮を、あがりにくつめて前髮きくおもたげの、赭熊といふろしけれど、此髷此頃流行とて良家令孃ばさるゝぞかし、色白鼻筋とほりて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『ハイ。来るにア来ましたども、弟の方のな許りで、此児(と顎で指して、)のなは今年ア来ませんでなす。それでハア、持つてなごあんさす。』
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
みづから參館て、とはおもへど、少しさゝはる事のありて今日明目自由のきかねば、おはこびの願ひましたきよしをお近のもとまで申おくりける、此文を受とりたるお近が喜びより
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
こう申しては失礼ですが此盃がおもしろいとはお若いに似ずお目が高い、これは佳いものではないが了全の作で
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一朝これを降せる功より大なるはなしとて石を刻んで盟を成したと『類函』に『華陽国志』を引いて居るが、かかる猛虎を殺した報酬に石を刻んで盟を成したばかりでは一向詰まらぬ
と云うので手水鉢のそばで手を洗って居りますると、庭の植込の処に、はっきりとは見えませんが、頬骨のった小鼻の落ちました、眼の所がポコンとんだから胡麻塩交が生えて
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
誰れに操の独栖ぞと問はゞ、斯道にと答へんつま琴の優しき音色に一身を投げ入れて、思ひをひそめしは幾とせか取る年は十九、姿は風にもたへぬ柳の糸の、細々と弱げなれども
琴の音 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
左様であらう、ソラ此器脈搏くんだ、うだグウ/\るだらう。登「エヘヽヽヽくすぐつたうござりますな、左様器械をおあそばしましては。 ...
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
奈良や京都はいざ知らず上野浅草芝山内、江戸にて此塔に勝るものなし、殊更塵土に埋もれて光も放たず終るべかりし男を拾ひあげられて、心の宝珠の輝きを世に発出されし師の美徳
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
江戸では此寺に越した場所はありませんでした。
言うまでも無く物寂びた地だが、それでも近い村々に比べればまだしもよい方で、前にげた川上の二三ヶ村はいうにばず、此村から川下に当る数ヶ村も皆この村には勝らないので
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
犠牲の数が重なるにしたがい、此紙を始終懐中にして供養の呪文を口誦するようにと、おりんは平兵衛へ「一郎殿より三郎殿、おそれありや」の彼の文言を書き与えたのであるという。
れはかしさにあかみて此膝なるかくすべきか、づるはしければなり、かはさん。
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お上人様の御目にかゝつて三日四日の養生を直〻に願ふて来ましよ、御慈悲深いお上人様の御承知なされぬ気遣ひない、かならず大切にせい軽挙すなと仰やるは知れた事、さあ此衣を着て家に引籠み
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
松「だって体裁が悪くて成らねえんだ、親指が感附きゃアねえか知ら」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
やがて頭巾を取ると総髪撫付で、額には斯う疵がある、色黒く高く、から一抔が生えているしい顔色は、紛れもない水司又市でございますから、親の敵と討掛かろうと思ったが
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
今までは何にも言わず辛抱してえにえて居たけれども、実に辛くてえ切れない事が度々あるよ、察して呉れや
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大概な事があっても父様にめんじてえていて、何一つ云った事はがんせん、も我儘ものでがんすが、家内で物争いが出来て、おえいを離縁しては
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
『ハイ。來るにア來ましたども、弟の方のな許りで、此兒(と顎で指して、)のなは今年ア來ませんでなす。それでハア、持つて來なごあんさす。』
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『婆さんだつて其通りチャンと生きてゐる。ハヽヽ。兎に角弟の方も今年から寄越すさ。明日と明後日は休みで、四日から授業が始まる。その時此兒と一緒に。』
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
(劍に手を掛けて)乃公胡弓此劍ぢゃ、足下らせてせう。畜生調子す!
とはいへ、に、效力かったなら? すれば、明日となって、結婚ようでな? いや/\。……それは此劍が(と懷劍を取り上げ)させぬ。……やい、其處にさうしてゐい。
さア/\此薬をおつけ……此薬はなというて、なか/\売買にないだ……ちよいと其処へ足をおし、けてるから…。乞「はい/\有難じます。 ...
それ/\……みるか、……あと、つたのをおげるから此薬つており。乞「はい/\。主「エーまア血が大層流れるが、手拭らなければけない。乞 ...
幸「今日は其の催促じゃアないよ、の時ぎりでお目にかゝらないから、が心配して」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
幸「今日はお開帳へまいって、人込で逆上せたから平清で支度をして、帰りがけだが、今夜は柳島へ泊るつもりで、近所を通るに、が親方に近付になりたいと云うから、お邪魔に寄ったのだ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
僅かな金でも……腹アちゃアいけない、取ったと云うのではない、是には何か理由の有る事だろうと思うが、今帰って、家内しく小言を申して居る処で
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
だ失礼で何うしたら宜かろうなんて、家内が云いますから、なに失礼な訳は無い、覚えておさんのお手助けに成れば結構だ、鼻緒を縫っておでのようだが、も時々休みが有るようだ
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彦吉がここにいるために言いにくいのなら彦吉にはしばらく店の方へ出てもらいましょう、といきり立つのでございます。
蒲団 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「それにしても彦吉が幽霊というわけでもあるまいに、なにもお前さんが彦吉までを怖がることもないだろうにね」
蒲団 (新字新仮名) / 橘外男(著)
此剣のために、父鉄斎とは幽明さかいを異にし、恋人栄三郎を巷に失った不離剣……去年の秋以来眼を触れたこともなく
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「サ! 骨をけずってやる。此剣でヨ、ガジガジとナ……ヘヘヘヘ、来いッ野郎ッ……」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
おゝからう、コレ伊丹此所い。伊「へい/\。登「だけのお道具何日にかお集めにたのだ。伊「へえー、すもので。 ...
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
ナニ心配する事はない、コレ井上此所い、其方はすから。井上「有難うはじますが、何分裸体になりますのをりますで、生憎今日下帯めてりませぬから。 ...
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
只今此處にてはるべくもあり、さるべくもある手前所行告發もし、辯解りませう。
領主 書面にて申條ったり、情事顛末死去報告また貧窮なる藥種屋より毒藥買求めてそれを持參し、此處なるにて自殺なさん底意まで、明白相成ったわ。
此の通り徳利を提げて来た、一升ばかり分けてやろう別に下物はないから、此銭で何ぞな物を買って、夜蕎麦売が来たら窓から買え
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
早「欠伸い止せよ……これは少しだがの、え何ぞ買って来るだが、夜更けで何にもねえから、此銭一盃飲んでくんろ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
怖々庭を見る途端に、叢雲れて月があり/\と照り渡り、す月影で見ると、生垣を割って出ましたのは、頭髪は乱れて肩に掛り、頭蓋打裂けて面部からへ血だらけになり
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と駈出してる途端母親が止め様とした、田舎では大きな囲炉裏が切ってあります、上からは自在が掛って薬鑵の湯がって居た処へりまして、片面からへ熱湯を浴びました。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
助「それが間違いで、先刻三吉に、親方に願いたい事があるからに御座るか聞いて来いと申付けたのを間違えて、親方に来てくださるように申したとの事でございます」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「心臓捕りの」物語は、以上で終りである。人工の巨人の運命や、博士と看護婦との成行や、本田捨松の其後に就いては、機会を見てれ語ることにしよう。要するに夫れは後日である。
人間製造 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
不便な事は、其昔朝夕往来して文章を見せ合つた仲間の大半は、から文章をて身をの人でなかつたから、今日では実業家つてるのも有れば工学家つてるのも有る
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それから私は左の手でその噛まれた右の足の疵口を押えてジーッとして居ると、其薬が犬に噛まれた時の一番良い薬であると言って、ある老婆は薬を施してくれたから
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
うね/\とえない船脚引残されたやうなのが、くうねり、二つにれて、たとへば()がの()の向合つて、して
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「私は東京へ来て、商業に取り着くまでには、田町で大道に立って、庖丁を売ったこともあるぞえ。」
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
隅「さ、寒いから夜具を」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
奥様、どこへござらっしゃる。」
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
国に女房子を置放しにした罰が一緒に報って来て私は女房のかの字を受けたと見えて痳病と来ました、これがまた二度めの半病床と来てつことが出来ませんで
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「どんなお子さまでしょうと毎日お噂をしていたんでございますよ。それにどうしましょう、こんなにお可愛くて——が今日こそ行って見ましょうときかないんでございますよ。」
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
新「奥方心配せんでもしい、何も驚く事はありません、宗悦が無礼を云い悪口たら/\申して捨置きいから、一打に致したのであるから、其の趣を一寸へ届ければ宜しい」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
よって最後の試み、としてたった今、少年に人を殺させた——すなわち殺された者は、客僧、御身じゃよ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
も、のいる前で、一つ皆さんにいてもらいたいです」鶴さんはくなって言った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「どうでござんすか。あすこも出て来たきり、が厭がるもんだで、一向音沙汰なしで……。」
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
殿「其の方が久しく参らん内に役替を仰せ付けられて、より黄金を二枚拝領した、何うだ床間にある、悦んでくれ」
梅若七兵衛 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
もう毎日のように彼女が訊くのです。⦅どうして、あなたのお友達はいらっして下さらないのでしょう?⦆ってね。
「分ってるよ、恋人だろう」
お美津簪 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
母「はい、薬は有ったが惣吉がにいい付けて置いたら、てゝ、包の中へ入れて置いたのを置いてりまして」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此頃の明け暮れ思ひを碎くに理由あり、花ちらす吹雪の風は此處に憂からねど、嬉しき使ひは此にのりて來にけり、父は有名の某省次官どの、家は内福の聞え高き
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
世間からは私までが夜叉のやうに謂はれる、私がまた其れが死ぬよりもらかツたんですけれども、がゐてゝ見りや、貴方、豈夫に別れることも出來ないじやありませんか。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
新さん、手巾でね、汗を取ってあげるんですがね、そんなに弱々しくおなんなすった、身体から絞るようじゃありませんか。ほんとに冷々するんですよ。
誓之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「自分のお金の高が判らないなんて、そんな鈍間なおじさまじゃないでしょう、はっきり正直にいうものよ、だけはいっていたんでしょう。」
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「じゃ指環は、いちど、君のお腹の中をくぐッたの」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「旦那、まことに申しかねますが、提灯をちょッと持っていて下さいませんか……どうも尾籠なお話ですが、すこし小用がつかえまして……」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
子賤う。君子なるかな、かくのごときの人。魯に君子者無くんば、んぞを取らんと。——公冶長篇——
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「私もネ、何を倹約しても斯娘には掛けたいと思いまして……どうして、貴方、この節では母親さんの言うことなぞを聞きやしません。何ぞと言うと私の方がやりこめられる位です」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その間孜孜として之をめば、に事として成らざるなかるべし。老禅の一語、実に虚しからざる也、古人学業終身を期せんのみ。汝等深く思うてを勉めよ。
洪川禅師のことども (新字新仮名) / 鈴木大拙(著)
それは/\お気の毒なことだ、貴方以前はお旗下かね。乞「いえ/\。主「ンー……南蛮砂張建水は、是品遠州箱書ではないかえ。 ...
『じやあその返事次第、歌舞伎座へ是娘を連れて、ゆくとしやう。お前の方でも手ぬかりなく』
誰が罪 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
『ウーム、自害したと書面にはある』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
俺か、俺はに一ぱいならして賣るのよ。
佃のわたし (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
此丸が夏の降って来る時分に当って、その霰を防ぐところの戦闘用具である。一体チベットにおいては、修験者の事をンガクバ(真言者という意味)と言うて居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
この釈迦牟尼仏はシナで拵えたのでなくって、インドから一旦シナに伝わり、シナからチベットに伝わったので、もと此像はインドのビシュカッマー(仏工師)が作ったのでございます。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
そういう坊主は一体何の役に立つだろうかという疑いが起りましょうが、此僧がチベットでなかなか要用なんです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「それだけがお頼みで今度また帰って来る時にお目に掛りましょう。此包は全くらぬから」
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
すなわち此城はそのいわゆる遊牧民の襲撃を防ぐために備えてある城と見える。そこには税品を取り立てる所もあるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その後ラサ府に着いていろいろの人にしく尋ねて見ますと、その時聞いた話が全く事実であったから、ここに此堂を見た因縁でその奇怪なるお話をいたしましょう。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
此塩は薬にもなるとかで、風邪をひいた時などあるいはその他の病気の時分は、その塩を呑み湯でも飲みますとじきに治ると申して居りますがいかにも妙な薬です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「母もなくなりますし、残っていた養母も去年なくなりました。木からおちた柿のように、ほんとの一人ぼっち——けれど此妹がいてくれたので……」
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
貴公の方で此婦の実家へ貰いにけば話も早くまって、少しも手間の要らんちゃ、見合も何も要らん訳じゃが、何うか
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此宮はポタラより西少し南に当り、キーチュ河岸にある林の中に建てられたる大いなる宮殿である。新たに建てられたところの離宮であって夏の間はいつも此宮にお住いなされます。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
ところが大よろこびでさっそくその事を自分の宅の大蔵大臣に報知した。此尼は実は前大蔵大臣の内縁の奥様であったです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
この川がすなわちマブチャ・カンバブというのでガンジス川のを成して居る。此川が南の方に流れて行ってプランというチベットとインドとの国境の山都に流れて行くのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其毛でもってえて肩までわるところの帽子を一つくれたです。此帽は新しければ二十五円位、古いのでも棄売にして十円以上の物であると後で他の人から聞いたです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
此店が拝領地であったとかいうことでありました(並木と吾妻橋との間に狭い通りがあって、並木の裏通りになっている。これは材木町といって材木屋がある)
手拭いか、……ければる……これ/\古手拭してんな、……ソレ此手拭るがい、アレサかなくつてもいやな、……ければ手拭るよ……。
是非此文御覽なされて、一寸とかふてされ、よう姉樣、よう姉樣、おひ、此拜、とて紅葉はす可憐しさ、ふかき女性の、此事のみにても價値はたしかなるに
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
長「これ千代、それ道具棚にある糊付板を此処へ持って来い……さ何う云う訳で此板を道具棚へ置いた」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
甲「うん何だと、何が何うしたと、此椀を何う致すよ、只勘弁しろたって、泥ぽっけにした物が喰えるかい」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
夫までの道中いやなりいやなり、とても辛棒なりがたきは泥草履つかんで追從の犬つくばひ、それで成りあがりて醫は仁術と勿躰ぶる事穢なし、今は此業もやめにせん、やめになすべし
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ある神下し(わが国の修験者のごとき者)が此泉は龍の口であるからこの泉が破裂するとチベット国中が海になってしまう。だから寺を建てて塞いで置かなければならんといったそうです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
変なやつだと思いながら、お絃がヒョイとお妙を見ると、悪者と言ったのは此男のことなのだろうとすぐ気がついたほど、お妙は、真青になって、木の葉が風に吹かれるようにふるえているのだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
どうもしからん奴だて手前は何か気でも違ったか、狂気致したに相違ない、此皿は一枚してさえも指一本を切るという大切な品を、二拾枚一時に砕くというのは実に怪しからん奴だ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ある宿屋に着いてその宿屋から秣草すなわち小麦、麦藁、豆の木などを買うて馬にやらなければならない。ところが此秣がなかなかチベットでは高価いのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「ホイ! こうしちゃアいられねえ。作爺さんに頼んで、此箱を預かってもらおうと思って来たんだ」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
此臭はチベット人にはよい臭いとしてがれて居るのですけれども私共には非常に厭な臭いである。本堂を出ますとその両側にまた堂があっていろいろの仏像が飾ってある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
此舌は山ヤクの子供の舌であるというて居りましたがそれでもなかなか大きいものである。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
此茶はチベットでは非常によくえて居ります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
りにりましたら以前ましたがしやお間違ひでは御座いますまいか此角
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
女房料簡ぢやあ、廓外て——それこそ新橋なぞは、近來吉原大勢つてるから——彼處等つて待合でもすれば、一番間違いとつたのだが、此議その大反對
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これも日本の子供と同じでその飛び越える間にもし一人が繩に引っ掛かってくと、今度は自分が繩持になって其繩を廻すことにして居るです。此遊は男の子ばかりではない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
此道は間道であって一体公道を行くには東へ進んで行かねばならんのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
あたかも極楽世界で樹の枝に吹く風の声が正法の声と聞かれるごとく、此音もやはり仏法の音楽を奏でて居るかのごとく感じて、我が心もだんだんと深い霊妙なる境涯に入りました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
仕方がない……しく此餅んでの……さアうか不味ない物だが子供衆げてさい。
「うむ! たしかにそうだ。源三郎様は、此馬にめされて、遠乗りに出られたはず」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それで仕方なく立派でもない髯がその時に残りまして今まで存して居るので、此髯がすなわちチベット土産なんです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
鰻飯は西洋料理の媒酌となり、西洋料理は金の時計の手引きとなり、よりに移り、一より十に進み、一進また一進、段々限りあることなし。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
部屋るのはだ、るんだ、。」
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
返ラヌ道ト成ヌルコソシケレ、セメテニテ腹切テ四手ノ山トヤランノ御供スベシ、急ギ介錯セヨト有シカバ、後見ノ男申様ハ、合戦ノ御負ハ疑ナシ、敗軍ノ兵ドモ昨日今日引モ切ラズ馳セ参候
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
と駈出してる途端母親が止め様とした、田舎では大きな囲炉裏が切ってあります、上からは自在が掛って薬鑵の湯がって居た処へりまして、片面からへ熱湯を浴びました。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
れから寝ようと思って雨戸を締めようという所へ、土手の生垣を破って出たのは土手の甚藏、頭脳は破れて眉間からへ掛けて血は流れ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ちょっと、眼鏡へ目を当ててごらんなさい。梅ヶ辻から野中の観音のほうへうねっている一筋道を、桃色の日傘でゆくの女がありまさ。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
恐らく誰かが短艇に乗って、賊から遁がれようとしたのだろう。しかるに不幸にも賊に見つかって鉄砲で撃たれて海へ落ちたのだろう。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「わしは童子がわるいので何ごとも楽しいとは思いませぬ。」
あじゃり (新字新仮名) / 室生犀星(著)
好日日あたたかに風さむし
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
そいつを、いつだか、黙ってねけなんねえごとがあって、饒舌ったくって饒舌ったくってなんねえのを、えてこれえていだら、話がたまって、打裂けてしまったのだとや。
再度生老人 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「よっぽど、へきてるんだ」
円朝花火 (新字新仮名) / 正岡容(著)
斯んなに詳しく家毎人毎に就て調べたのは、実に翁自身も始めてなので、まで議会や世間へ向て訴へて来た悲惨は、事実の百分一にも足らなかつたことに驚いて仕舞はれた。
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
男部屋の杉戸をに閉って懐中から出して抜いたのは富五郎を殺害して血に染まった匕首、此の貞藏があっては敵討の妨げをする一人だから、貞藏から片付けようというので
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
軍鶏を寄越せって謂うんですか。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
怖々庭を見る途端に、叢雲れて月があり/\と照り渡り、す月影で見ると、生垣を割って出ましたのは、頭髪は乱れて肩に掛り、頭蓋打裂けて面部からへ血だらけになり
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)