“度々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たびたび66.1%
たび/\23.4%
たび/″\4.4%
どど2.8%
たんび1.2%
どゞ0.8%
どゝ0.4%
しば/\0.4%
タビタビ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はそれらの光景をあまり度々たびたび見せられたためか、どうもそれ以来、写真機をぶら下げた紳士を見ると少し不愉快を覚えるのである。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
えゝお茶を上げな……あなたにも此の度々たび/\御贔屓で呼んでおくれなすった事も有りますが、明後日あさってから美代吉はうちにいませんよ
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此所こゝならば度々たび/″\たが、大發掘だいはつくつはせずにるのだ。今日けふつてもいかとふと、大丈夫だいじやうぶだ。原田文海はらだぶんかい心得こゝろえとると大呑込おほのみこみ。
そんなことよりも、それなれば貴公、薩州あたりの者と度々どど往復されるのは何の為だ? ハハ、これも大義のためか。大義が泣くぞ。
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
ええそれァ、大抵じゃありませんよ。何しろ、あなた、月謝ばかりが毎月まいげつ一円、本代だって試験の度々たんびに二、三円じゃききませんしね、それに夏冬ともに洋服を
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
私などもさういふものに苦しめられたことが度々どゞある。そのため、物が書けないで懊悩したり苦悶したりした。
脱却の工夫 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
殺し金子きんす五百兩奪取うばひとり其後藤澤宿の大津屋と申旅籠屋はたごやへ入夫と相成あひなりし處三五郎度々どゝ無心むしんに來りしがわが惡事を皆こと/″\りたる三五郎なる故後日ごにち妨害さまたげと存じあざむきて鈴ヶ森まで連出つれいだし終に三五郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「それからもう一つ訊くが、——遺書のことは度々しば/\聽いたことだらうな」
事実、大抵、女部屋の老女トジたちが、引つたくつて渡させなかつた。さうした文のとりつぎをする若人ワカウド—若女房—を呼びつけて、荒けなく叱つて居る事も、度々タビタビ見かけられた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)