“たび/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
度々93.5%
度度1.6%
度〻1.6%
1.6%
数度1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東は富士河みなぎりて流沙りうさの浪に異ならず。かかる所なればおとなふ人もまれなるに、加樣かやう度々たび/\音信おんしんせさせ給ふ事、不思議の中の不思議也。
自分は様な妻をれて欧洲を旅行する良人をつとが気の毒でならない。其れで度度たび/\一人で先に日本に帰らうとも思ふのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
石壁せきへきの上に地上の街の名が書かれて其れが度度たび/\変るのでおよそ三ちやうも屈折して歩いて居る事がわかつた。死の世界にも人間界の街の名が及んで居るのを可笑をかしいと思つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
我欲がよく目當めあてがあきらかにえねばわらひかけたくちもとまでむすんでせる現金げんきん樣子やうすまで、度〻たび/\經驗けいけん大方おほかた會得えとくのつきて、此家このやにあらんとにはかねづかひ奇麗きれいそんをかけず
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
れでも鐵道てつだうかよふやうにりましたら度〻たび/\御出おいであそばしてくださりませうか、そうならばうれしけれどゝふ、れとてもきたくてゆく故郷ふるさとでなければ、此處こゝられるものならかへるではなく
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
我れに隱くすことなく我れに包むことなく、心安く長閑に落付きて、我が此かいなに寄り此膝の上に睡るべしと、の給ふ御聲心耳にひゞくたび/\
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
可笑をかしなお話をいたしましたが、策伝さくでんの話より、一そう御意ぎよいかなひ、其後そののち数度たび/\御前ごぜんされて新左衛門しんざゑもんが、種々しゆ/″\滑稽雑談こつけいざつだんえんじたといふ。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)