“たく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タク
語句割合
巧18.3%
逞18.1%
企13.1%
托10.6%
宅8.4%
卓5.3%
度5.0%
託4.8%
工3.0%
謀1.5%
良人1.4%
奪1.2%
沢1.2%
柝1.1%
謫1.0%
手繰0.7%
鐸0.6%
主人0.5%
貯0.5%
夫0.2%
計0.2%
澤0.2%
琢0.2%
自宅0.2%
蓄0.2%
別荘0.1%
涿0.1%
他区0.1%
多久0.1%
家0.1%
当宅0.1%
手操0.1%
拆0.1%
攫0.1%
桌0.1%
焚0.1%
磔0.1%
私宅0.1%
籜0.1%
褫0.1%
褰0.1%
計企0.1%
鐲0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからまた「益さん何て云うんだって、その奥さんは」と何遍も一つ事を訊(き)いては、いつまでも笑いの種にしようと巧(たく)らんでかかる。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今までにどこか罪な想像を逞(たく)ましくしたという疚(や)ましさもあり、また面(めん)と向ってすぐとは云い悪(にく)い皮肉な覘(ねらい)を付けた自覚もあるので
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と其の場を外(はず)して次の間へ退(さが)り、胸に企(たく)みある蟠龍軒は、近習の者に連(しき)りと酒を侑(すゝ)めますので、何(いず)れも酩酊(めいてい)して居眠りをして居ります。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
明智は一艘の小舟に身を托(たく)して、遙(はる)かに明滅する、どことも知れぬ燈台の光を頼りに、腕の限りオールをあやつらねばならなかった。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ハツ/\何(ど)うも御親切(ごしんせつ)に有難(ありがた)う存(ぞん)じます、何卒(どうか)貴方(あなた)お宅(たく)へ帰(かへ)つて下(くだ)さいまし。金「帰(かへ)らんでも宜(い)いからお喫(あが)りな、私(わつし)の見て居(ゐ)る前(めえ)で。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
婦人(ふじん)の驚駭(きやうがい)は蓋(けだ)し察(さつ)するに餘(あま)りある。卓(たく)を隔(へだ)てて差向(さしむか)ひにでも逢(あ)ふ事(こと)か、椅子(いす)を並(なら)べて、肩(かた)を合(あ)はせて居(ゐ)るのであるから、股栗不能聲(こりつしてこゑするあたはず)。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
泣き声も次第に細るばかり、その夜の十一時五分ほど前には、ついに息を引き取り候。その時の私の悲しさ、重々(じゅうじゅう)御察し下され度(たく)、……
母 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
実はあの時返事をツァ・ルンバに託(たく)して出そうと思うて居ると、彼は私の宅へ寄らずに逃げてしまった。それでよう返事を出さなかった。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
仕舞ひければ寶澤も供(とも)して歸りぬ彼盜取(かのぬすみとり)し毒藥は竊(ひそか)に臺所の縁(えん)の下の土中(どちう)へ深く埋(うづ)め折を待(まつ)て用ひんと工(たく)む心ぞ怖(おそろ)しけれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此のお國にお手がつき、お妾となりました所、隣家(となり)の旗下(はたもと)の次男宮野邊源次郎と不義を働き、内々(ない/\)主人を殺そうと謀(たく)みましたが、主人は素(もと)より手者(てしゃ)の事故(ゆえ)、容易に殺すことは出来ないから
「年齢(とし)は良人(たく)と同じくらい、当時は三十五六であったかと思います、顔は丸顔で、いつも頭は丸刈りにしていられましたが」
墓地の殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
蔵元屋の残り金を欲しいだけ奪(たく)り上げて、役目柄案内知った長崎あたりから、日本国の外へでも出る了簡で御座いましっろうか。
(人ありいはく。琵琶湖は沢(たく)といふべし。湖(こ)にあらず。余按(あんずるに)震沢を太湖と称するときは湖といふも妨なし。)一里六丁鳥居本(とりゐもと)駅。此辺に床の山あり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
毎夕夜番を置きて、時間ごとに柝(たく)をうちて四隣を一巡せしむるがごときは、多少火災、盗難を防ぐの一助となるべきも、その実、安心税を払うものとなるべし。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
彼は間もなく失脚して循州に謫(たく)せられたが、障州の木綿庵(もくめんあん)に着いて便所へ往こうとする所を、鄭虎臣(ていこしん)という者のために拉殺(らつさつ)せられた。
緑衣人伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
私にもその御煎餅(おせんべ)をちょうだいなと云うや否や、そいつの食い欠いた残りの半分を引(ひ)っ手繰(たく)って口へ入れたという時なんです
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「でもね姉さん。晩はコワくてこまるの。誰も起きていないのに本堂で鐸(たく)が鳴るんだもの。お父さんにきくと、鼠がふざけて尾(しっぽ)で鐸を叩くんだって——。」
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
あたくしは毎朝、夜が白みだすと起き出して、それから冷たい水で顔を洗って、主人(たく)のニコヂームに寝ぼけ顔を見せないように致しますの。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
友人は隨分長く或女學校の校長をしてゐるので、貯(たく)はへもできてるだらうと思へたのだが、子供も多い爲めにやツとかつ/\に暮して行つてるのであつた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
まあなくなった夫(たく)なら、ああいう底のしれない善人ですから、採用の光栄を授けてやったでしょうけれどね
しかし、彼女には、彼女らしいユーモアが計(たく)らまれ、静かに実行にうつされることもあるのだった。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
釋(しやく)の字(じ)釈に作(つくる)の外、澤(たく)を沢、驛を駅(えき)に作(つくる)は俗(ぞく)なり、しかれども巻中驛(えき)澤(たく)の字多し。姑(しばらく)俗(ぞく)に从(したが)うて駅沢に作り、以梓繁(しはん)を省(はぶ)く。余(よ)の省字(せうじ)は皆古法(こほふ)に从(したが)ふ。
子貢曰く、詩に云う、切(せつ)するが如く、磋(さ)するが如く、琢(たく)するが如く、磨(ま)するが如しとは、其れ斯(こ)れを之れ謂うかと。子曰く、賜(し)や、始めて与(とも)に詩を言うべきのみ。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
『おや、おや。それでは自宅(たく)と同じ、無月の夜でございますの』
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蓄(たく)はへ後江戸へ轉居(ひきうつ)りて今斯(かゝ)る大層(たいそう)の暮しはすれども生得(しやうとく)律義(りちぎ)の男にて少も惡氣(わるき)なく人の言事を何に寄ず眞實(まこと)なりと思ふにぞ此度も吾助が言葉を眞實(まこと)と思ひ聊(いさゝ)か疑ふ心なく奉公の中に五十兩金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
別荘(たく)へは昨日、一昨日と、都合二度程来られましたが二度共劇団に関するお話を主人となさった様です。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
この方達は、昨日、やはり町の旅館の方へお泊りになって、別荘(たく)へも昨晩一度御挨拶に来られましたが、今日、上杉さんと御一緒に帰京されたそうで御座居ます。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
おお、恩人! 思い出しました。あなたは数年前、私が黄河から涿(たく)県のほうへ帰ってくる途中、黄匪(こうひ)に囲まれてすでに危うかった所を
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「申し残しました。その仁は、涿(たく)県楼桑村の者で、将軍がそこに隠遁されていた時代に、読み書きのお教えをうけたことがあるとかいっておりました」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それでも他区(たく)にくらべると、まだたいへん安いといって、糟谷(かすや)はよろこんで越(こ)してきたのである。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
多久(たく)家は八ヶ岳山嶺に神代からつづくという旧家であった。諏訪神社の神様の子孫という大祝家よりももっと古く、また諏訪神社とは別系統の神人の子孫だそうだ。
願いますって、お頼み致しましたわ。すると家(たく)の長男もソロ/\探しているのですがって、お彼岸の時のお話をなさいましたの。大分気があるらしいのよ、その長男の方が
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
タイピストを辞(や)めさせてまで世話する筋合いがドコに在るか存じませんが……ホホ……それで、わたくしは決心を致しまして、あの宿の主人と相談を致しまして、ヨリ子を今朝(けさ)から当宅(たく)へ引取って
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いきなり引(ひ)つ手操(たく)つて自分の頭と足とに、それを穿(は)めるかも知れない。「俺(わし)は構はん、俺(わし)は医者だからな。」と言つて。
凡そ一甲拆(たく)(草木の新芽を包める薄き皮の開くこと)一敷栄(花のしげり咲くこと)、童子皆な来り報じて惟だ謹む。
小国寡民 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
私から引(ひ)っ攫(たく)り取った鞄を、片手にヨチヨチと、鍬(くわ)を担(かつ)いで通りかかった下男が、またその鞄を受取って、甥を取り巻いて洟(はな)を垂らしながら
仁王門 (新字新仮名) / 橘外男(著)
寝床を取ってしまった女の子はそっと傍に寄ってきて、焦生の縋っている桌(たく)を不意にがたがたと動かした。焦生はびっくりして眼を開けた。
虎媛 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
郊外何焚(たく)やらん煙して 鉄僧(てっそう)
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
『淵鑑類函』一七に『宋書』に曰く、歳朔(さいさく)、常に葦莢(いきょう)、桃梗(とうこう)を設け、鶏を宮および百司の門に磔(たく)し以て悪気を禳(はら)う。
自分はそっとこの革包(かばん)を私宅(たく)の横に積である材木の間に、しかも巧に隠匿(かく)して、紙幣(さつ)の一束を懐中して素知らぬ顔をして宅(うち)に入った。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
殊に本邦の竹類に在てはそれ生じて籜(たく)を解きてより遂に枯死に就くに至るまで、その寿命を保つの間仮令(たとい)幾年の星霜を歴(ふ)るも遂に花を出すことなくして止むもの少なからず。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「厭な人ね。」と、お庄は机の端に両肱(りょうひじ)をついて目を睜(みは)っていたが、いきなり手を伸ばして巻紙を引っ褫(たく)った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ただこれだけの歌ですが、わるい道という所から、裾(すそ)を高々と褰(たく)って、白い足に続いた白い腹まで出して、ゆるゆると歩き廻るのです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
昔からの伝説を聞き込んで此の宝を取り出そうと計企(たく)らんだ人は何人あるかも知れません、既にお紺婆なども其の一人で実は宝を目当に此の塔を買ったのですが、生憎無学で咒語を読む事さえ出来ず
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
オルガは甲谷の傍へ寄って来ると、支那婦人の用いる金環(かなわ)の鐲(たく)を手首に嵌(は)めて涼しげに鳴らした。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)