“竊”のいろいろな読み方と例文
新字:窃
読み方割合
ひそか36.0%
ぬす20.9%
ひそ19.8%
そつ12.8%
そっ3.5%
そ2.3%
しの1.2%
そつと1.2%
ぬすん1.2%
みそか1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝鮮一条(一八七一年米国艦隊の江華(こうか)島事件)の関係を竊(ひそか)に探索するに、此国(アメリカ)の政府敢(あえ)て再び之(これ)を討伐するの論なし。
黒田清隆の方針 (新字新仮名) / 服部之総(著)
〔譯〕漸(ぜん)は必ず事を成(な)し、惠(けい)は必ず人を懷(な)づく。歴代(れきだい)姦雄(かんゆう)の如き、其祕(ひ)を竊(ぬす)む者有り、一時亦能く志を遂(と)ぐ。畏る可きの至りなり。
其處で生徒に訊いて見ると、田邊先生は時々しか出席簿を附けないと言つた。甲田は竊(ひそ)かに喜んだ。校長も矢張り遣るなと思つた。
葉書 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
致して居る樣子を格子(かうし)の外(そと)にて承まはりしが黄昏頃(たそがれごろ)故(ゆゑ)竊(そつ)と覗(のぞ)きし所百兩包を取出し御門跡へ納める金なりと云ひ又箪笥(たんす)の引出へ入(いれ)たる處を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたくしは竊(そっ)と眼をあげてうかゞいますと、奥様は真蒼な顔をして、口脣(くちびる)をしっかり結んで、たゞ黙って坐っておいでになりました。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いや、まだそればかりでなく、馬喰町の女隱居の殺された晩にも、あいつは夜が更けてから歸つて來て、木戸を叩いて竊(そ)つと入れて貰つたといふことだ。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
かれその國主(こにきし)の子心奢りて、妻(め)を詈(の)りしかば、その女人の言はく、「およそ吾は、汝(いまし)の妻(め)になるべき女にあらず。吾が祖(みおや)の國に行かむ」といひて、すなはち竊(しの)びて小(を)船に乘りて、逃れ渡り來て
惣内九郎兵衞は面(かほ)を見合せ點頭(うなづき)ながら竊(そつと)其紙入(そのかみいれ)を取隱(かく)し法事も濟し後何喰(なにくは)ぬ顏にて其場を立去(さり)途中へ出て彼の紙入を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此の室へまでの道路の秘密を心得た上此の室で披(ひら)いて見れば随分思い当る所が有ったかも知れぬが、悲しい事には今はないのだ、虎井夫人が竊(ぬすん)で養蟲園へ送って遣ったのだ
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
ここに大山守の命は、天皇の命に違ひて、なほ天の下を獲むとして、その弟皇子(おとみこ)を殺さむとする心ありて、竊(みそか)に兵(つはもの)を設(ま)けて攻めむとしたまひき。