“何喰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なにく50.0%
なにくは25.0%
なにくわ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まったく一と思いに、この女とこのへんの土地で、しばらく住んでみようかと、女には何喰なにくわぬ顔で、思いめぐらしたほどであった。
二十七歳 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
重四郎はこれさひはひと娘の部屋へやのぞき見れば折節をりふしお浪はたゞひと裁縫ぬひものをなし居たるにぞやがくだんのふみを取出しお浪のそでそついれ何喰なにくはかほ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それがすむと、何喰なにくわぬ顔をして車掌室にかえり、室内の騒ぎを始めて知ったような風をよそおって馳けつける。うん、こいつは出来ないことじゃない。車掌倉内銀次郎の身辺しんぺんをすこし洗ってみよう。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)