“何人”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
なんぴと42.8%
だれ16.0%
なんびと15.4%
たれ11.1%
なにびと8.2%
どなた2.6%
なんにん1.9%
いくら0.3%
なにひと0.3%
なにぴと0.3%
(他:6)1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“何人”を含む作品のジャンル比率
文学 > 中国文学 > 小説 物語43.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語10.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
子珍、定州界内に入りて路傍の樹蔭にやすむ所へまた一人来りいこい、汝は何人なんぴと何処どこへ往くかと尋ねた。
勿論父たり母たることに人生の重要な内容の一つとして相対的の価値を認めることは何人なんぴとにも譲らないつもりでおります。
平塚さんと私の論争 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
「御遠慮なさらなくても、家の者は、何人だれも戴きませんから、よろしければ、さしあげましょう、すこししかありませんけど」
雑木林の中 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「後から別嬪べっぴんさんが来ると云うから、何人だれかと思ったら、お葉ちゃんじゃないの、野本さん、おおごりなさいよ」
文妖伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
これはもちろん、形式上の分類法からすれば当然のことであって、これに対して何人なんびとも異議を唱えるものはないであろう。
科学と文学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
しかし、めかけたくはへる制度が存在する以上、家庭の神聖が保たれぬことは、何人なんびとにも見易い道理である。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
庖厨かって口を入ろうとしたところで茶の間の方で人の話声がしているので、何人たれかが来ているだろうかと思ってあがった。
狐の手帳 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「あんたなんかの処へ、何人たれ酔狂すいきょうにごちそうまで持って来るものかね、ほんとにあんたは、どうかしてるよ」
岐阜提灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「飛んでもない、父上、——それにしても、お茂世殿をこのやうな姿にした下手人は捨て置き難い、何人なにびとの仕業で御座る」
『いぶかしや、貴君きくん何人なにびとなれば、濱島武文はまじまたけぶみ春枝はるえとを御在ごぞんじですか。』
オヤ、何人どなた何處どこへと、わたくしはんとするよりさきかれくちひらいた。
「オヤマア貴君にも似合わない……アノ何時いつか、気が弱くッちゃア主義の実行は到底覚束ないとおっしゃッたのは何人どなただッけ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ほとんど、その頃の日本では、何人なんにんと知らない明国の知識を話したいために、彼は客呼びをして、こんな馳走もするのだった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こちらにぼんやりあそんでいるよりかかせぎにいったほうがましだといって、せんだってから、もう何人なんにんかけましたよ。
おかしいまちがい (新字新仮名) / 小川未明(著)
十兵衞が手には職人もあるまい、彼がいよ/\取掛る日には何人いくらも傭ふ其中に汝が手下の者も交らう、必ず猜忌邪曲そねみひがみなど起さぬやうに其等には汝から能く云ひ含めて遣るがよいとの細い御諭し
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
いよいよ十兵衛に普請一切申しつけたがかげになって助けてやれ、皆そなたの善根福種になるのじゃ、十兵衛が手には職人もあるまい、あれがいよいよ取りかかる日には何人いくらやとうそのうちに汝が手下の者も交じろう
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
わたくしは藤田氏のぢよ何人なにひとなるを知らぬが、その産む所の疎桐が柏軒未娶前みしゆぜんの子なることは明である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
若し此に積極的言明があつて、直接に里恵に由つて発表せられてゐるとしたなら、その傾聴するに足ることは何人なにひとと雖も首肯すべきであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
公はこれを聞かれて非常に怒られ、西郷の帰り次第、何人なにぴとでも差支さしつかえなきゆえ、手討てうちにせよとの命令を下した。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
出品しゆつぴん製作せいさくみん自宅じたくくのだから、何人なにぴとたれなにくのからない、またたがひ祕密ひみつにしてこと志村しむら自分じぶんたがひ畫題ぐわだいもつと祕密ひみつにしてらさないやうにしてた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
当時江戸にめされてゐた訳司中の学者はその何人なんひとなるを知らない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そしてこれまで抽斎の何人なんひとなるかを知らずに、漫然抽斎のマニュスクリイの蔵弆者ぞうきょしゃたる渋江氏の事蹟を訪ね、そこに先ず『経籍訪古志』をあらわした渋江道純の名を知り、その道純を識っていた人に由って
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ニコラス廃帝が、内親王は何人いくたりも持っておられたにもかかわらず、皇子おうじとしては今年やっと十五歳になられた皇太子アレキセイ殿下以外に一人も持っておられなかったことです。
死後の恋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
カイロは何人なにじんの町だといったらよいのか? エジプト人の町だといえるなら簡単だが、それでは、エジプト人とはどんな国民かと考えて見ると
七重文化の都市 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
婚姻てふものだになかりせば、何人なんらの佳人か薄命なるべき。
愛と婚姻 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
まだなかのほこりにけがされぬ若者わかもの感覚かんかくは、何人ひとびとこころにもないうそをいったり、あるいは、かざらず真実しんじつかたるか、また謙遜けんそんであって、信用しんようするにりるか、どうかということを、わけ、みみきわけたのでした。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)