何人なんにん)” の例文
ほとんど、その頃の日本では、何人なんにんと知らない明国の知識を話したいために、彼は客呼びをして、こんな馳走もするのだった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こちらにぼんやりあそんでいるよりかかせぎにいったほうがましだといって、せんだってから、もう何人なんにんかけましたよ。
おかしいまちがい (新字新仮名) / 小川未明(著)
翌日よくじつ新聞しんぶんには、やみなか摸摸すり何人なんにんとやらんで、何々なに/\しなぬすまれたとのことをげて、さかん会社くわいしや不行届ふゆきとどき攻撃こうげきしたのがあつた。
検疫と荷物検査 (新字旧仮名) / 杉村楚人冠(著)
はじめての所爲せゐか、ふすま開閉あけたてたびかほこと/″\ちがつてゐて、子供こどもかず何人なんにんあるかわからないやうおもはれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それでも學生がくせいなか何人なんにんかは矢張やは筆跡ひつせき證據しようこになつて退學處分たいがくしよぶんけたんださうだが。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
マーキュ 何人なんにん? いや、足下おぬしのやうなのが二人ふたりとゐたら、たちまころしあうてしまはうから、二人ふたりともゐなくならう。はて、足下おぬしなぞはひげすぢおほすくないがもとでもたゝふ。
「チャイニース・ステアレージには何人なんにんほどいますか日本の女は」
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
大會たいくわいごとにちがひと何人なんにんとなく出來できるかもれない。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「それは何人なんにんでも帰依するでしょう。ただ帰依したと云う事だけならば、この国の土人は大部分悉達多したあるたの教えに帰依しています。しかし我々の力と云うのは、破壊する力ではありません。造り変える力なのです。」
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
さてさて、何人なんにんなんびき何ぶくろ。
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)
むらひとたちは、「太郎たろうをしかってください。」と、何人なんにんも、太郎たろううちへやってきました。
竹馬の太郎 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いそがしい徃來わうらいひと何人なんにんでもとほるが、だれどまつてほどのものはない。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「あのみねが、不動ふどうたけというので、いままでに、あのいただきへ、のぼりきったものは、何人なんにんもないとのはなしだ。」と、おじさんは、勇吉ゆうきちとならんでちながら、やまのほうをて、説明せつめいしました。
雲のわくころ (新字新仮名) / 小川未明(著)
何人なんにんぐらい」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)