“始”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はじめ47.2%
はじ37.1%
はじま8.9%
ぱじ3.6%
0.8%
はじまり0.8%
はし0.4%
ぱじま0.4%
アーデイ0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしやうやくほつとしたこころもちになつて、卷煙草まきたばこをつけながら、はじめものうまぶたをあげて、まへせきこしおろしてゐた小娘こむすめかほを一べつした。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
はて、なんだ、とおもひながら、こゑけようとして、ひとしはぶきをすると、これはじめて心着こゝろづいたらしく、あらをんなかほげた。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
海戰かいせん午前ごぜん三十ぷんはじまつて、東雲しのゝめころまでをはらなかつた。此方こなた忠勇ちうゆう義烈ぎれつ日本軍艦につぽんぐんかんなり、てき世界せかいかくれなき印度洋インドやう大海賊だいかいぞく
船が印度洋を通りかゝつた頃、青年将校は苦力とまかなひ方との間に激しい喧嘩がおつぱじまつてゐるのに気がいた。賄ひ方は広東カントン人だつた。
れて、などの意で、「雁がねの声聞くなべに明日あすよりは春日かすがの山はもみぢめなむ」(巻十・二一九五)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
其当時は民家少なく、往還の人が迷惑したので、萩原某なるものが一戸を建て、もとめに応じて宿を借したのが戸倉に於ける旅舎のはじまりであったという。
尾瀬の昔と今 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
なにしろさむくていかぬとて、焚火たきびなんかはしめて、松薪まつまき完全くわんぜん、これはえがいから珍品ちんぴんだなんてつてるのである。
さァて、これから、この坊さんとおれの間に、喧嘩けんくわがおッぱじまるだらう、と武助さんは心にかまへて立つた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
これに相當する犯罪を普通に Samghādisesaサングハーデイセーサ と云ふのである、そしてこれを説明する南方の佛教學者は Samgha ādi sesa と分析して僧伽(僧團)のアーデイセーサとなし
婚姻の媒酌 (旧字旧仮名) / 榊亮三郎(著)
ソレ人間ニンゲン浮生フジヤウナルサウヲツラツラクワンズルニ、オホヨソハカナキモノハ、コノチユウジユウマボロシノゴトクナル一期イチゴナリ、——てれくさくて讀まれるものか。べつなのを讀みませう。
陰火 (旧字旧仮名) / 太宰治(著)