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始
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ぱじ
ふりがな文庫
“
始
(
ぱじ
)” の例文
船が印度洋を通りかゝつた頃、青年将校は苦力と
賄
(
まかな
)
ひ方との間に激しい喧嘩がおつ
始
(
ぱじ
)
まつてゐるのに気が
注
(
つ
)
いた。賄ひ方は
広東
(
カントン
)
人だつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そこへ戦争がおっ
始
(
ぱじ
)
まった。×××の方の連隊へも夫々動員令下った。秋山さんは自分じゃもう
如何
(
どう
)
しても
戦
(
いくさ
)
に行くつもりで、服なども六七
着
(
ちゃく
)
も
拵
(
こし
)
らえる。
躯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「だれだじゃねえや、てえへんなことがおっ
始
(
ぱじ
)
まったんだ。
子丑寅
(
ねうしとら
)
もなんにもあったもんじゃねえ。あしたッから、うちの
小屋
(
こや
)
は
開
(
あ
)
かねえかも
知
(
し
)
れねえぜ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「うわアい!
新田
(
しんでん
)
の次郎作どんや、ちょっくら突ん出て見なせえや! いくさかおっ
始
(
ぱじ
)
まっただアよ」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
黙って人の物を出して使ったって泥坊と云う
理合
(
りあい
)
が
何処
(
どこ
)
に
在
(
あ
)
るかと、喧嘩をおっ
始
(
ぱじ
)
めたというわけさ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
「何と云つてもまだあの青二才で」と
高
(
たか
)
を
括
(
くゝ
)
つて見てゐるらしく思はれた諸侯達を、就職のとつ
始
(
ぱじ
)
めから度胆を抜いてくれようと思つてゐた若将軍の切支丹に対する処置の酷烈さと
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
そのうちに今度の戦争が
押
(
お
)
ッ
始
(
ぱじ
)
まったものだから、もう露西亜も糞もあったものじゃねえ、日本の猟船はドシドシコマンドルスキー辺へもやって来るという始末で、島から救い出されると
深川女房
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
俄然合唱がおっ
始
(
ぱじ
)
まった。誰も彼も愉快そうに、一生懸命に歌い出した。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
塞耳維
(
セルビア
)
対
土耳其
(
トルコ
)
の
紛紜
(
いきさつ
)
から、もしか戦争でもおつ
始
(
ぱじ
)
まるやうだつたら、筆一本で
喧
(
やかま
)
しく主戦論を吹き立てた人達だけで、別に中隊を組織して、一番前線にそれを使ふ事にしたい
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
始
常用漢字
小3
部首:⼥
8画
“始”を含む語句
始終
終始
始中終
始末
末始終
原始的
最始
元始
一部始終
始皇
手始
不始末
始皇帝
開始
原始人
始終中
始祖鳥
原始人文篇
事始
原始
...