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『躯』
ふりがな文庫
『
躯
(
からだ
)
』
四五日前に、善く人にじゃれつく可愛い犬ころを一匹くれて行った田町の吉兵衛と云う爺さんが、今夜もその犬の懐き具合を見に来たらしい。疳癪の強そうな縁の爛れ気味な赤い目をぱちぱち屡瞬きながら、獣の皮のように硬張った手で時々目脂を拭いて、茶の間の端 …
著者
徳田秋声
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約14分(500文字/分)
朗読目安時間
約23分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
然
(
そう
)
孰
(
どっち
)
遣
(
やら
)
恁
(
こう
)
単
(
たっ
)
眩
(
まわ
)
戦
(
わなな
)
丁
(
ちゃん
)
入
(
へえ
)
孰
(
いずれ
)
午後
(
ひるから
)
面
(
づら
)
限
(
きり
)
諾
(
うん
)
始
(
ぱじ
)
如何
(
どう
)
結
(
ゆわ
)
右
(
かく
)
堪
(
こら
)
最中
(
さなか
)
箆
(
べら
)
拵
(
こし
)
左
(
と
)
着
(
ちゃく
)
上
(
かみ
)
状
(
ざま
)
懐
(
なつ
)
戦
(
いくさ
)
脂
(
やに
)
然
(
さ
)
筺
(
かたみ
)
揶揄
(
からか
)
河畔
(
かわばた
)
恁
(
こ
)
廃
(
や
)
主
(
あるじ
)
亜鉛
(
とたん
)
仕込
(
しこみ
)
俛
(
うつむ
)
前
(
さき
)
可
(
よ
)
悉皆
(
すっかり
)
阿母
(
おふくろ
)
餒
(
ひも
)
釈
(
と
)
高
(
たか
)
硬張
(
こわば
)
老人
(
としより
)
胡座
(
あぐら
)
遺書
(
かきおき
)
逢
(
あ
)
迚
(
とて
)
著
(
つ
)
辛
(
つら
)
足踠
(
あがき
)
息子
(
むすこ
)
克
(
か
)
可怪
(
おか
)
啜
(
すす
)
報知
(
しらせ
)
多度
(
たんと
)
嫖致
(
きりょう
)
嬶
(
かかあ
)
子息
(
むすこ
)
屡瞬
(
しばたた
)
差閊
(
さしつか
)
幾歳
(
いくつ
)
爛
(
ただ
)
悼
(
いた
)
打倒
(
ぶったお
)
技
(
わざ
)
方
(
かた
)
明朝
(
あした
)
某
(
なにがし
)
渉
(
わた
)
火照
(
ほて
)
為方
(
しかた
)
煙管
(
きせる
)