“屡瞬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しばたた50.0%
しばたゝ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
疳癪の強そうな縁のただれ気味な赤い目をぱちぱち屡瞬しばたたきながら、獣の皮のように硬張こわばった手で時々目やにを拭いて、茶の間の端に坐っていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
爺さんはそこまで話して来ると、目を屡瞬しばたたいて、泣づらをかきそうな顔を、じっと押こらえているらしく、皺の多い筋肉が、微かに動いていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
屡瞬しばたゝき是お節其方そなたは此九助と夫婦に成たるは前世ぜんせよりの惡縁ならん我は天地の神祇しんぎ照覽せうらんあれ人など殺せし覺えは露聊つゆいさゝかもなきなれど是皆伯父九郎兵衞が惡巧わるたくみより無實の罪におちいる事と推量すゐりやうはなしながら證據しようこなき故辯解いひわけたゝず是と云も先立れし親々への孝行と思ばこそ不義淫奔いたづらせし先妻せんさいお里憎ひ奴とは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)