“屡ゝ”の読み方と例文
読み方割合
しばしば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
垂水の家で、また須磨寺の家で、至と麻子とは屡ゝしばしば顔を合せた。昔、厚母の家がまだ二条にあつたころ、幼い二人はよく法要や誕生祝ひの席で隣合せに坐つたものであつた。
垂水 (新字旧仮名) / 神西清(著)
もとより結婚といふものは、何かの情実に頼らなければ成り立ち得ぬものには違ひないが、しかもその情実が屡ゝしばしば人を裏切りやすいところに、結婚の危険はひそんでゐるのだ。
母たち (新字旧仮名) / 神西清(著)