“屡叩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しばたゝ60.0%
しばた20.0%
しばたた20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いまぢや、まるつきしおつかのやうながしてんだな、屹度きつと女房にようばうらはまた與吉よきちていつた。勘次かんじそばたゞ屡叩しばたゝいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そして再び机の前に坐ると、ぢつと洋燈の火を瞶めて、時々氣が附いた樣に長い睫毛を屡叩しばたいてゐた。隣室では新坊が眼を覺まして何かむづかつてゐたが、智惠子にはそれも聞えぬらしかつた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
すると葛岡は、もう臆病な眼の屡叩しばたたかせ方で、正直にも、これは偽りですと言わんばかりの表情をしたのち
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)