“しばた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
新発田51.4%
柴田25.7%
17.1%
芝田2.9%
屡叩2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その勢いに撃退されて、柿崎和泉の隊はいちど四散したが、同じ上杉方の新発田しばた尾張守の隊が、諸角隊の側面を撃って来た。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奥州から越後の新発田しばた、村松、長岡ながおか小千谷おぢやを経、さらに飯山いいやま、善光寺、松本を経て、五か月近い従軍からそこへ帰って来た人がある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
警備の武士は新発田しばた藩から駈けつけたが、街角を右往左往の警備の武士を見ることに怯えきつた町民達は、白昼から窓を閉して暗らがりの中にひれふしてゐた。
母を殺した少年 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
城下は岩船郡いはふねこほりむら上(内藤侯五万九千石ヨ)蒲原かんばら郡に柴田しばた(溝口侯五万石)黒川くろかは(柳沢侯一万石陣営)三日市(柳沢弾正侯一万石陣営)三嶋郡に与板よいた(井伊侯二万石)刈羽かりは郡に椎谷しひや(堀侯一万石陣営)古志郡に長岡ながをか(牧野侯七万四千石ヨ)頸城くびき郡に高田たかた(榊原侯十五万石)糸魚川いといかは(松平日向侯一万石陣営)以上城下のほかすこぶる豊饒ぶねうところ
牛込肴町うしごめさかなまちに町道場を開いている、中条流の使い手柴田しばた弾右衛門、一年前から軽い中風にかかって、起居も不自由ですが、門弟たちが感心に離散しなかったので、この正月も、恒例の十一日に稽古始めを行い、鏡餅を開いて深夜まで呑みました。
はつと思つてその人の顔を見ますと、それは柴田しばたと云ふ子でした。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
今にも泣き出しさうにしばたたいてゐる彼の眼を覗き込んで、Kは最後の宣告でも下すやうに、斯う云つた。
子をつれて (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
そして骨と皮ばかりの細い手で、怖々軍曹の佩剣はいけんに触れ革帯にさわり、たくましい腕に、そっと手をかけた。が、その手の甲にはらはらと落ちる生ぬるいものに、ぎょっとして見えぬ眼をしばたいた。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
そして再び机の前に坐ると、眤と洋燈の火をみつめて、時々気が付いた様に長い睫毛をしばたいてゐた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と、おまわりさんの芝田しばたさんはききました。
和太郎さんと牛 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
芝田しばたさんは、このおさまった御代みよに、おいはぎなどが、やたらにいるものではないことをきかせました。
和太郎さんと牛 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
おまわりさんの芝田しばたさんは、なにか事件でも起こったかと、電燈の下であわてて黒いズボンをはき、サーベルを腰につるしながらりてきました。
和太郎さんと牛 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
そして再び机の前に坐ると、ぢつと洋燈の火を瞶めて、時々氣が附いた樣に長い睫毛を屡叩しばたいてゐた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)