“しゅん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シュン
語句割合
24.6%
24.6%
13.1%
11.5%
季節6.6%
6.6%
3.3%
駿3.3%
1.6%
1.6%
時候1.6%
首里1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何という荘厳さだろう、しゅん帝と王が天下を治められたすがたは。しかも両者共に政治には何のかかわりもないかのようにしていられたのだ。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
堀川のおしゅんを悪く気取って、世話しられても恩にぬは、あんまり義理が悪かろうと思うが……。ねえ、どんなもんだろう
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その一しゅんだ。富田六段の右の手が、さっとひらめくように動いたと見ると、モンクスのみ出した足首をさっとすくい上げた。
柔道と拳闘の転がり試合 (新字新仮名) / 富田常雄(著)
早晩、俳諧はいかい歳時記など書き改めねばならなくなりそうだ。とはいっても、やはりしゅんのものに越したことはない。
胡瓜 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
季節しゅん外れや走りの鰯をたべたがるからだ。政江の苦心とは少々違うのである。
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
私はもう堪え兼ねまして、せめて名なりと聴いて置こうと、つい傍に見ておりました町人に向って訊ねますと、あれは宇喜川おしゅんという、娘役者じゃと教えてくれます。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
右の草履が碾磑ひきうすの飛石を一つ踏んで、左の草履が麻の葉のようなしゅんのある鞍馬の沓脱くつぬぎに上がる。お雪さんの体がしなやかに一捩ひとねじり捩られて、長い書生羽織に包まれた腰が蹂口に卸された。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
予また幕末ばくまつ編年史へんねんしを作り、これを三十年史となづ刊行かんこうして世にわんとせし時、誰人たれびとかに序文じょぶんわんと思いしが、駿しゅんかたわらりて福沢先生の高文こうぶんを得ばもっとも光栄こうえいなるべしという。
藤作 根っからかかりゃしまへなんだわ、もうちっとしゅんが過ぎとるけにな。
屋上の狂人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
まわりの円味がかった平凡な地形に対して天柱山と吐月峰は突兀とっこつとして秀でている。けれどもちくとかしゅんとかいうそばだちようではなく、どこまでもがたの柔かい線である。
東海道五十三次 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
時候しゅん外れの火の番を置き、とびの者まで動員して、曲者くせもの狩りに努めましたが、冬からの跳梁ちょうりょうを指をくわえて眺めるばかり、かつて曲者の姿を見た者もなく、よしんば見た者があるにしても
すなわち南風の平等は赤田あかた首里しゅん殿内どのちを、真和志まわしの平等は山川に真壁まかん殿内どのちを、にしの平等は儀保ぎぼ儀保ぎぼ殿内どんちを建てさせました。
ユタの歴史的研究 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)