“曲者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くせもの93.0%
しれもの6.2%
ほし0.6%
しろもの0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蟹とひき蛙とはどちらも曲者くせもの揃ひで、不器量なことにかけてもいい取り合せですから、お互に機嫌を悪くしあはないですむことです。
若葉の雨 (新字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
狷介けんかい不覊ふきなところがある。酒を飲めば、大気豪放、世の英雄をも痴児ちじのごとくに云い、一代の風雲児をも、野心家の曲者しれもののごとくそしる。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わざ/\平次親分を引張り出して判り切つた曲者ほしを擧げさせようとしたのは、そんなわけですよ
「これや、一筋縄で恐れいる曲者しろものじゃない。お奉行、あれに口をかせるには、だいぶ時刻ときがかかります。てまえに、お任せ下さいましょうか。……では其奴そいつを、ひとまず、湯灌ゆかんさせておきますが」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)