“ほし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ホシ
語句割合
52.5%
21.6%
犯人9.3%
下手人3.0%
3.0%
2.1%
1.3%
運命1.3%
曲者0.8%
地球0.4%
(他:11)4.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、ほしかりにらして、やせたおんなに、いだかれている子供こどもかおをのぞきました。
星の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「しかし、にわとりさん、わたしはおまえさんを毎晩まいばんまもってあげますよ。」と、ほしはいったのです。
ものぐさなきつね (新字新仮名) / 小川未明(著)
と云渡して、まとめて三十両の金を出すと、新吉は幸い金がほしいから、兄と縁を切って仕舞って、行通ゆきかよいなし。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それもほしい時は火のつくばかり小児こどもになって強請ねだるのに、買って帰ればもう忘れて、袋を見ようともしないとか。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「見ろ。はっはっは、犯人ほし玄人くろだせ。急場にそこいらさぐったって、これじゃあおいそれたあ出ねえわけだ。」
「その通りさ、こんなに早く犯人ほしが挙がるとは思わなかった。下っ引が二人飛んで行ったから、追っ付けしょっ引いて来るはずさ」
「そんな手數のかゝる事をしなくたつて、下手人ほしの匂ひのするのを擧げたら宜いぢやないか」
鼻がよくて、いろ/\の消息を嗅ぎ出すことにかけては、天稟てんぴんめうを得たガラツ八ですが、理詰めに手繰つて、下手人ほしを擧げることとなると、まるでだらしがありません。
……さあさあひときり露台みはらしへ出ようか、で、塀の上から、揃ってものほしへ出たとお思いなさい。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
選ばれたの一名が、業物わざものをふりかぶって、土壇の上のほしわらを斬っていた。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
パン屋で一シリングの堅パンひとつ買うと、大きなビスケットを六つ、しかもほしぶどうのはいったのを、お景物けいぶつにくれました。
闘牛士はみんな、この牛の耳をほして貯めてる。これをたくさん持ってるほど名声ある闘牛士だ。ベルモントなんかには、何と素晴らしい牛のオレイハ蒐集コレクションがあることだろう!
されど告げよ、この物體にありて、かの下界の人々にカインの物語をさしむる多くの黒きほしは何ぞや。 四九—五一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
中には卵のやうに滑らかで、或ひは白く、或ひは赤いほしが入つたりしてゐます。
ああ皆様、なんという私は、この呪われた運命ほしの下に生れなければならなかったのでございましょう。
幻聴 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
ここで源吉が、潔よく罷めて仕舞えば、あの恐ろしい、轢殺の魅力なんかに、とらわれずに済んだのだろうが、彼の不幸な運命ほしはそうはさせなかった。
鉄路 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
わざ/\平次親分を引張り出して判り切つた曲者ほしを擧げさせようとしたのは
「大層鼻がいゝね、曲者ほしは見當だけでも付いたのかえ」
玄々げんげんたる太沖たいちゆうの中に一ところあたたかきものありこの地球ほしの上に
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
ある時はスウィフトと共にこの地球ほし Yahooヤフー 共をば憎みさげすむ
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
「ハイ。皆出切っておりますから呼んでいるところです。……実はほし隠家あなを包囲したいと思うんですが、十四五名出してはいけませんか」
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
きみにたぐへるかの惑星ほし
敗れし少年の歌へる (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
某は心中ふか立腹りつぷくして、ほかの事にかこつけて雲飛を中傷ちゆうしやうつひとらへてごくとうじたそして人を以てひそか雲飛うんぴつまに、じつは石がほしいばかりといふ内意ないゝつたへさした。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
黒い斑点ほしのある、美しい赤色のてんとうむしは、さうなる前には、瓦色をして、小さな棘の一杯生えた、そして木虱を非常に好きな、醜い虫だ。
それは円くて赤い虫で、黒い幾つもの斑点ほしがある。
女は宵の明星ほしの光をまぜた月の輝きのように白く美しかった。
約束 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
季節を逸れた水の氾濫! それこそ兇なる星辰ほしの頽れだ≫四肢を張り、頑強に口を閉ぢ、むざんに釘うたれたまま、ぎるんぎるんと渦巻く気圏に反りながら、冷酷な秋の封鎖のまつただ中を抛れた、その記憶がまあたらしい。
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
Nava とは九といふ數で、Grâha の本來の意味は「執へる」又「掴へる」ことであるが、同時にその本義を延ばしてほしをも意味する。
ほしは大糜にやどり、月は夾鐘にあた、清原の大宮にして、昇りて天位にきたまひき。
あんな空の花ほしは消えてしまうじゃないか
放浪記(初出) (新字新仮名) / 林芙美子(著)
辰盛は兄重光の二男輔之ほしを下野から迎え、養子として玄瑳げんさとなえさせ、これに医学を授けた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
抽斎の高祖父輔之ほしである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ワーリャ ねえペーチャ、あんたは遊星ほしの話でもしたほうが似合うわ。
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)