“ほし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ホシ
語句割合
55.3%
20.2%
犯人8.6%
下手人4.0%
2.6%
2.3%
1.0%
運命1.0%
曲者0.7%
地球0.3%
斑点0.3%
正鵠0.3%
輔之0.3%
0.3%
惑星0.3%
0.3%
明星0.3%
星辰0.3%
0.3%
0.3%
空の花0.3%
遊星0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くてぞありける。あゝ、何時いつぞ、てんよりほしひとつ、はたとちて、たまごごといしとなり、水上みなかみかたよりしてカラカラとながる。
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
見るなとかたせいせしは如何なるわけかとしきりに其奧の間の見まほしくてそつ起上おきあがり忍び足して彼座敷かのざしきふすま押明おしあけ見れば此はそも如何に金銀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「まちげえならまちげえ、犯人ほしなら犯人と、ふにおちねえことがあるなら、バンバンと締めあげてみりゃらちがあくじゃござんせんか!」
鼻がよくて、いろ/\の消息を嗅ぎ出すことにかけては、天稟てんぴんめうを得たガラツ八ですが、理詰めに手繰つて、下手人ほしを擧げることとなると、まるでだらしがありません。
……さあさあひときり露台みはらしへ出ようか、で、塀の上から、揃ってものほしへ出たとお思いなさい。日のほかほかと一面に当る中に、声ははしゃぎ、影は踊る。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
闘牛士はみんな、この牛の耳をほして貯めてる。これをたくさん持ってるほど名声ある闘牛士だ。ベルモントなんかには、何と素晴らしい牛のオレイハ蒐集コレクションがあることだろう!
中には卵のやうに滑らかで、或ひは白く、或ひは赤いほしが入つたりしてゐます。又中には薔薇色をした口の傍に、拡げた指のやうな、長いギザ/\を持つたものがあります。
ああ皆様、なんという私は、この呪われた運命ほしの下に生れなければならなかったのでございましょう。
幻聴 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「大層鼻がいいね、曲者ほしは見当だけでも付いたのかえ」
ある時はスウィフトと共にこの地球ほし Yahooヤフー 共をば憎みさげすむ
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
玄々げんげんたる太沖たいちゆうの中に一ところあたたかきものありこの地球ほしの上に
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
黒い斑点ほしのある、美しい赤色のてんとうむしは、さうなる前には、瓦色をして、小さな棘の一杯生えた、そして木虱を非常に好きな、醜い虫だ。
其の幼虫は、白い斑点ほしのある黒いビロオドのやうな虫だ。その虫もやはり硬い毛と針を持つてゐる。これは繭はつくらない。その蛹は金のやうに光つた帯で飾られてゐる。
無實の罪におとし入しは奉行の不明ふめいなり其不明なる者におもき役儀を申付たるは其領主の落度也おちどなり夫此度の一件は其方共必ず九郎兵衞より賄賂わいろを請しに相違有まじと正鵠ほし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
疑ひし後にて手前に有る事もあれば此儀は右兩人を召捕めしとりとくと吟味の上ならでは決定けつぢやう仕難しかたし其儀如何とあれば今汝が申す方此内記甚だ信用しんようせずとのことばの中にこしらへ事と正鵠ほし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
辰盛は兄重光の二男輔之ほしを下野から迎え、養子として玄瑳げんさとなえさせ、これに医学を授けた。すなわち抽斎の高祖父である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その一には「性如院宗是日体信士、庚申こうしん元文げんぶん五年閏七月十七日」と、向って右のかたわらってある。抽斎の高祖父輔之ほしである。中央に「得寿院量遠日妙信士、天保八酉年十月廿六日」
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ハイ。皆出切っておりますから呼んでいるところです。……実はほし隠家あなを包囲したいと思うんですが、十四五名出してはいけませんか」
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
きみにたぐへるかの惑星ほし
敗れし少年の歌へる (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
某は心中ふか立腹りつぷくして、ほかの事にかこつけて雲飛を中傷ちゆうしやうつひとらへてごくとうじたそして人を以てひそか雲飛うんぴつまに、じつは石がほしいばかりといふ内意ないゝつたへさした。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
女は宵の明星ほしの光をまぜた月の輝きのように白く美しかった。髪は長い温かい午後の日の影のように濃く柔らかであった。
約束 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
季節を逸れた水の氾濫! それこそ兇なる星辰ほしの頽れだ≫四肢を張り、頑強に口を閉ぢ、むざんに釘うたれたまま、ぎるんぎるんと渦巻く気圏に反りながら、冷酷な秋の封鎖のまつただ中を抛れた
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
Nava とは九といふ數で、Grâha の本來の意味は「執へる」又「掴へる」ことであるが、同時にその本義を延ばしてほしをも意味する。
ほしは大糜にやどり、月は夾鐘にあた、清原の大宮にして、昇りて天位にきたまひき。道は軒后にぎ、徳は周王にえたまへり。乾符をりて六合をべ、天統を得て八荒をねたまひき。
あんな空の花ほしは消えてしまうじゃないか
放浪記(初出) (新字新仮名) / 林芙美子(著)
ワーリャ ねえペーチャ、あんたは遊星ほしの話でもしたほうが似合うわ。
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)