“押明”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしあ66.7%
おしあけ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平野氏が傲然と云放いいはなった時だった。——庭へ出るドアが突然外から押明おしあけられて、濛々もうもうたる霧と共に京太郎が飛込んで来た。
天狗岩の殺人魔 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
梯子を下りきった処にドアがあった。博士はドアへ耳を当てて暫く様子を窺った後、そっと押明おしあけて中へ入った、とたんに
亡霊ホテル (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
見るなとかたせいせしは如何なるわけかとしきりに其奧の間の見まほしくてそつ起上おきあがり忍び足して彼座敷かのざしきふすま押明おしあけ見れば此はそも如何に金銀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
やくに今日けふは如何せしや出來いでこぬは不思議なりとてさゝやきけるこゝ名主なぬし甚左衞門のせがれがフト心付お三ばゞの方へいたり戸を押明おしあけて見ればそも如何いかにお三ばゝは圍爐裡ゐろりの中へかしら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)