“囁”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ささや85.8%
さゝや8.4%
ささ2.4%
ささやき1.0%
さゝ0.9%
つぶや0.9%
さえず0.1%
さゝやき0.1%
つぶ0.1%
ササヤ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“囁”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語14.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.0%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
たぶんその幽霊は、法水に絶えずこうささやくことだろう、——お前がファウスト博士をして、レヴェズを殺させたのだ——と。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
早くも見付けた若侍ども、「おや」と一人がささやくと、「うん」と一人がすぐに応じる。バラバラと二、三人飛び出して来た。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
雖然けれども悠長なして不斷の力は、ともすると人の壓伏に打勝ツて、其の幽韻はさゝやくやうに人の鼓膜に響く。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
としたてくといへども、巖間いはまみづさゝやきて、川端かはばた辻占つじうら
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
女に、殊に幼な馴染なじみのアイリスに性慾を感じさせるような身振りやささやきをどうしても彼はすることが出来なかった。
決闘場 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
三吉は植木うえきを植えて了うて、「到底一年とは辛抱しんぼうなさるまい」と女中にささやいて帰って往った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
彼女は卑狗のささやきを聞きながら、卑狗の波打つ胸の力を感じると、崩れる花束のように彼の胸の中へ身を投げた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
くう外道変化げどうへんげささやきかと物凄ものすごい。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と何かさゝやき、新吉が得心して、旦那の短い脇差をさして、新吉が日が暮れて少したって土手の甚藏のうちへ来て、土間口から、
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
先づ赤門、『恁麽こんな學校にも教師せんせべすか?』とお定はさゝやいたが、『居るのす。』と答へたお八重はツンと濟してゐた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ふなべりに触れてつぶやくやうに動揺する波の音、是方こちらで思つたやうに聞える眠たい櫓のひゞき——あゝ静かな水の上だ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
歩きながら、自分は今日、自ら進んで、自分の運命の半分を破壊したのも同じ事だと、心のうちにつぶやいた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ある時は少年のように朗らかに挙動ふるまい、朝の森に小禽ことりさえずるような楽しさで話すのだったが、一々こたえもできないような多弁の噴霧を浴びせかけて
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
またあはれなるさゝやきの目付、
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
彼は独り言のようにこうつぶやいて、まゆひそめた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
女たちも、唯姫の手わざを見て居るほかはなかつた。何を縫ふものとも考へ当らぬササヤきに、日を暮すばかりである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)