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囁
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さゝ
ふりがな文庫
“
囁
(
さゝ
)” の例文
と何か
囁
(
さゝ
)
やき、新吉が得心して、旦那の短い脇差をさして、新吉が日が暮れて少したって土手の甚藏の
家
(
うち
)
へ来て、土間口から
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
先づ赤門、『
恁麽
(
こんな
)
學校にも
教師
(
せんせ
)
ア
居
(
え
)
べすか?』とお定は
囁
(
さゝ
)
やいたが、『居るのす。』と答へたお八重はツンと濟してゐた。不忍の池では海の樣だと思つた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
孫作が行つて何やら
囁
(
さゝ
)
やくと、清五郎は一寸眉をひそめましたが、思ひ直した樣子で此方へやつて來ました。男つ振りの良いに似ず、ひどく不機嫌な顏をした男です。
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其時、待ち設けてゐる御客が
来
(
き
)
た。
取次
(
とりつぎ
)
に
出
(
で
)
た
門野
(
かどの
)
は意外な顔をして這入つて
来
(
き
)
た。さうして、其顔を代助の
傍
(
そば
)
迄持つて
来
(
き
)
て、先生、奥さんですと
囁
(
さゝ
)
やく様に云つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
追拂ふが如くに悦び片時も早く
立退
(
たちの
)
かせんと
内々
(
ない/\
)
囁
(
さゝ
)
やきけるとなり斯て天一坊の方にては
先
(
まづ
)
京都
(
きやうと
)
の御旅館の
見立役
(
みたてやく
)
として赤川大膳は五六日先へ立て上京し
京中
(
きやうちう
)
の
明家
(
あきや
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
静かに立ちてあれば、
吾
(
わが
)
側
(
そば
)
なる桑の葉、
玉蜀黍
(
たうもろこし
)
の葉は、
月光
(
げつくわう
)
を浴びて
青光
(
あおびか
)
りに光り、
棕櫚
(
しゆろ
)
はさや/\と月に
囁
(
さゝ
)
やく。虫の
音
(
ね
)
滋
(
しげ
)
き草を踏めば、
月影
(
つきかげ
)
爪先
(
つまさき
)
に散り行く。露のこぼるゝなり。
良夜
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
と両手の指を折って頻りに年を数えながら、茂二作と何か
囁
(
さゝ
)
やきまして
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
囁
漢検1級
部首:⼝
21画
“囁”を含む語句
囁声
囁嚅
告囁
囁々
囁交
囁合
囁聲
囁道祖神
打囁