“取次”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりつぎ60.0%
とりつ35.0%
とりつい5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が新銭座に一寸ちょいと住居すまいの時(新銭座塾にあらず)、誰方どなたか知らないが御目に掛りたいといっておさむらいが参りましたと下女が取次とりつぎするから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
時計が四時を打つと、書生が一枚の名刺を取次とりついできた。それは顧問弁護士の紹介状を持って、私立探偵桂河かつらがわ半十郎が訪ねてきたのだ。
黒襟飾組の魔手 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
これは非常な異式だったのですが、あれ程に人格の高かった斎藤先生の遺志を、外ならぬ総長が取次とりついだのですから、誰一人として総長の斯様かようり方を、異様に思う者はありませんでした。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)