“青光”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおびかり54.5%
あおびか27.3%
あをひかり9.1%
あをびか9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、次第に近づいて来るのを見ていると、その姿はどうも女らしかった。長い青光あおびかりのする頭髪かみは乱れて、それが肩になびいているように見えて来た。
月光の下 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
二人ふたりは、そういって、をみはっていました。うしぼたるというのは、一しゅおおきなほたるでありました。それは、そらかがやく、おおきな青光あおびかりのするほし連想れんそうさせるのであります。
海ぼたる (新字新仮名) / 小川未明(著)
臺所から十歩ばかりで井戸がある。井戸はきう時代の遺物ゐぶつと謂ツても可い車井戸で、流しの板も半腐はんぐさりになツて、水垢みづあかこけとで此方から見ると薄ツすり青光あをひかりを放ツてゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
古風こふうな、うすい、ちひさなまげつたのが、唐銅からかねおほき青光あをびかりのする轆轤ろくろ井戸繩ゐどなはが、づつしり……石築いしづき掘井戸ほりゐど
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)