“半腐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんぐさ33.3%
はんぐさり33.3%
はんぐされ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし気分がそのまま外に現われるとしたら自分の顔は半腐はんぐされの鬼婆おにばばのようなものだろう。彼女は興味を持って、手提鞄てさげかばんの鏡をそっとのぞいて見る。そこには不思議な娘が曲馬団きょくばだんの馬を夢みている。
売春婦リゼット (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
臺所から十歩ばかりで井戸がある。井戸はきう時代の遺物ゐぶつと謂ツても可い車井戸で、流しの板も半腐はんぐさりになツて、水垢みづあかこけとで此方から見ると薄ツすり青光あをひかりを放ツてゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
吾々には手の出しかねる食物。だがここに住む人たちはやはり病菌以前の生活を営むと見える。半腐はんぐされの肉のうまさを恐れるのは、吾々に病気があるからではないか。
全羅紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)