“半切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんせつ42.5%
はんきれ35.0%
はんぎり10.0%
はんぎれ7.5%
はんき5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外史ばかりでなく、彼の詩、彼の書、みんな商品だ。水西荘の玄関には、半切はんせつ幾価いくら、屏風いくらと、貼り出してあるという話じゃないか。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
坂井の奥さんが叮嚀ていねいに説明してくれたそうであるが、それでもに落ちなかったので、主人がわざわざ半切はんきれ洒落しゃれ本文ほんもんを並べて書いて
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と、同時に光圀の体も、鬘桶かつらおけに乗せている半切はんぎりの裾をややひらいて、ずっと、紋太夫のほうへ向き直った。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「世間並の半切はんぎれと細い封筒で、これもどこでも賣つてゐるやうな品でございます」
ならひが出來できたれば此次このつぎにはふみきてせ給へと勿体もつたいない奉書ほうしよう半切はんきれを手遊おもちやくだされたことわすれはなさるまい
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)