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半切
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はんぎり
ふりがな文庫
“
半切
(
はんぎり
)” の例文
と、同時に光圀の体も、
鬘桶
(
かつらおけ
)
に乗せている
半切
(
はんぎり
)
の裾をややひらいて、ずっと、紋太夫のほうへ向き直った。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その横の真黒く
煤
(
すす
)
けた柱へ「
掛売
(
かけうり
)
一切
(
いっさい
)
御断
(
おことわり
)
」と書いた
半切
(
はんぎり
)
が貼って在るが、煤けていて眼に付かない。
骸骨の黒穂
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
その貝を捕る女は
半切
(
はんぎり
)
を片手に引き寄せながら板子を滑らしては面白ろさうに走つてゆく。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
用水のそばに一軒涼しそうな
休
(
やす
)
み
茶屋
(
ぢゃや
)
があった。
楡
(
にれ
)
の大きな木がまるでかぶさるように繁って、店には土地でできる
甜瓜
(
まくわ
)
が手桶の水の中につけられてある。平たい
半切
(
はんぎり
)
に
心太
(
ところてん
)
も入れられてあった。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
切能
(
きりのう
)
の出しものは「
龍神
(
りゅうじん
)
」である。
厚板
(
あついた
)
の
着附
(
きつけ
)
に、赤地に銀の
青海波模様
(
せいがいはもよう
)
のある
半切
(
はんぎり
)
を
穿
(
は
)
かせ、なお上から
紺地金襴
(
こんじきんらん
)
に
葵紋
(
あおいもん
)
の龍神
巻
(
まき
)
——
法被
(
はっぴ
)
ともいうものを着せかける。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
半切
(
はんぎり
)
鳴らそと櫂を取る。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
光圀は、鏡の前に立って、
半切
(
はんぎり
)
や
龍神巻
(
りゅうじんまき
)
の袖をあらため
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“半切”の意味
《名詞》
半 切(はんせつ)
半分に切ること。
唐紙や画仙紙などの全紙を縦に半分に切ったもの。
(出典:Wiktionary)
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“半”で始まる語句
半
半分
半刻
半纏
半襟
半纒
半身
半年
半歳
半間