“葵紋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおいもん83.3%
あふひもん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小首をかしげながら鯉口を切って抜き払った新九郎は、思わずアッと驚かされた。それは将軍家御用鍛冶かじの初代康継やすつぐ、まぎれもない葵紋あおいもんが切ってあった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるものはまた、一行と共に動いて行く金の葵紋あおいもんの箱、長柄ながえかさ、御紋付きの長持から、長棒の駕籠かごたぐいまであるのを意外として、まるで三、四十万石の大名が通行の騒ぎだと言うものもある。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
言上に及ぶに光貞卿ふかよろこび然らばしばらくの内其方へあづおくべしとて城内二の丸の堀端ほりばた大木たいぼくの松の木あり其下へ葵紋あふひもんぢらしの蒔繪まきゑ廣葢ひろぶたに若君を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)