“悦”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
よろこ77.4%
えつ8.8%
うれ5.2%
よろこび4.7%
よろ1.8%
よろこば1.3%
たの0.5%
ヨロコ0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“悦”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)4.6%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
素戔嗚はまだ驚きが止まなかつた。しかしその中にも何となく、無事な若者の顔を見るのが、よろこばしいやうな心もちもした。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
と復た岸本は言って見て、娘のよろこびそうな女らしい模様のついたやつを節子に分けた。それを見てさえ彼女は楽まなかった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
えつに入った顔である。もう、あの女はどこへ持って行こうが、どうしようが、完全におれのものだと安んじているものらしい。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は密かに陰険なえつを洩らして、投げ槍小六と金井一角の両助太刀を誘い出し、かねて足場まで見ておいた柳堤に身を隠した。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ほう、——そいつはうれしいね、君と僕とは、して見ると趣味の上で、一脈の相通ずるものがあるのかも知れないね。ははは!」
露路の友 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
あたり前ならば大学生になれたうれしさに角帽をかぶって歩いてもいい時であるが、私はんだか世の中が面白くなくって困った。
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)
張箍はりわ女袴をんなばかま穿いた女、高慢かうまん上衣うはぎを着た女、わたしの悲しい心のよろこび
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
すべてのよろこび満足まんぞく自負じふ自信じゝんも、こと/″\く自分をツてしまツて
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
夫婦仲ふうふなかいたって円満えんまんで、双方そうほう親達おやたちたいそうよろこびました。
それがあたしの、いちごのみはじめだったのだ。食べはしなかったが、その赤さは充分に私をよろこばせ、最後までそのお皿をとりかえさせなかった。
滝が仰山な舌鼓を打つて、彼女の料理の腕前を最大級の讚め言葉を放つて賞美すると、彼女は真からよろこばしさうに顔をあからめて深味のこもつた上眼を輝かせました。
舞踏会余話 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
私の心はよろこばしさに充ちて居ります。
〔編輯余話〕 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
夫人は酒をたのそうに呑みながら、こんな判らないことをジャネットに言いかけコップを大事そうにめ眼をつぶっている。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
この作品の幕切れのところで、加山良造はたうとう昔の女を正式の女房にむかへることにして息子の兵太に打ちあけると、自分の恋の方は親父にせかれてゐる兵太だが、その感情とはちつとも結びあはせずに、親父がそれでたのしいならうするがいいだらうと簡単に賛成する。
——信雄大イニヨロコビ、徳川殿ニ、コノ由ヲ告ゲ申サルルニモ及バズ、十一月十一日、筑前守トノ仲直リノ見参ケンザン、事終リヌ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)