“喜悦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よろこび59.7%
きえつ34.3%
よろこぶ1.5%
たのしみ1.5%
よがり1.5%
よろこばしさ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……暗夜に露地を歩く者は、家の雨戸の隙間から、一筋洩れる灯火(ひ)の光、そういうわずかな光明(ひかり)にさえ、うんと喜悦(よろこび)を感ずるものだ。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
信長の喜悦(きえつ)は、非常なものだった。播州(ばんしゅう)一円にとどまっていた自己の勢力が、初めて備前へ踏み込んだ最初の一歩として大きな意義がある。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
忘れぬ心にて生涯(しやうがい)頭(かしら)に頂かんと思ふが故に賣殘しぬ然るを先日落(おと)して後を種々(いろ/\)と探(さが)し求めて居しなり偖々嬉しき事哉と幾度となく押戴(おしいたゞ)き喜悦(よろこぶ)體(さま)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聖天子万機(ばんき)の朝政を臠(みそなわ)すによしとて、都とさだめたもうて三十年、国威は日に日に伸びる悦賀(よろこび)をもうし、万民鼓腹して、聖代を寿(ことほ)ぐ喜悦(たのしみ)を、公(おおやけ)にも、しろしめせとばかり
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
それもそうじゃな。どれ、一つ杯を献(さ)そう。この処ちょいとお儀式だ。と独り喜悦(よがり)の助平顔(づら)、老婆は歯朶(はぐき)を露(む)き出して、「直(すぐ)と屏風(びょうぶ)を廻しましょうよ。「それが可(い)い。 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その拳(こぶし)を両耳の根につけて、それを左右に揺ぶりながら、喜悦(よろこばしさ)に恍惚(うっとり)となった瞳で、彼女は宙になんという文字を書いていたことであろう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)