“公”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおやけ49.3%
おほやけ15.3%
こう14.0%
おおや10.0%
きみ4.4%
おほや1.3%
オホヤケ1.3%
おお0.4%
おおび0.4%
おおぴ0.4%
おもてむき0.4%
おゝや0.4%
きん0.4%
0.4%
キミ0.4%
コウ0.4%
コン0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誠に遺憾なれども、今後先生の病いよ/\全癒の上は、兼ての腹案を筆記せしめて世におおやけにし、以て今日の遺憾を償うことあるべし。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ことしは芳之助よしのすけもはや廿歳はたちいま一兩年いちりやうねんたるうへおほやけつまとよびつまばるゝぞとおもへばうれしさにむねをどりて友達ともだちなぶりごともはづかしく
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それを しらべないで とおす わけには いかない、と いったのが、とても よしみつこうの おきにいったので、よしみつこう
一休さん (新字新仮名) / 五十公野清一(著)
鍋久でも世間の手前、この一件を余りおおやけ沙汰にしたくないので、役人らにもよろしく頼んで、いっさいを内分に納めることにした。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いや、この家も以前には浮かれ女を数多召抱えて、ゆうべに源氏のきみを迎え、あしたに平氏の殿を送られたものじゃが、今ではただの旅人宿りょじんやど
備前天一坊 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
申氣の如何にこるとて此手先と我と我が手に喰付くひつきしが覺悟を極め此おもむきを御番所へ自らうつたおほやけの御はふどほりに御仕置を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まだオホヤケの供養もすまぬのに、人の口はうるさいほど、頻繁に流説をふり撒いてゐた。あの多聞天と、廣目天との顏つきに、思ひ當るものがないか、と言ふのであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
親分の前でもおおびらに、甘いところをやっている仲ですがね
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
町方役まちかたとか、牢役人などが、袖の下を取るのはおおびらだが——それにしても、牢番なんて下ッまでが小費こづかいをせびりに来るのかなあ』
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元は皆戦場かせぎの野武士を生業なりわいにして伊吹の辻風典馬や野洲川の辻風黄平の手下と、おおぴらに名乗って働いていた人間たちの成れの果てなのである。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まだおもてむきにはいたしませんがネ。一夫一婦の大礼もあげ。私しの財産でこの家も買いましたし。召仕いの者も皆里から連れて参りましたのです。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
父を殺したのは何者の仕業しわざかはっきりしない事情もあり、おゝやけに知れたら父の名誉にもならないことだから、まあ出来るだけ穏便に、———と云う腹だったのであろうが、彼女にはそう云う兄の
死刑される当の人は中納言藤原泰文やすぶみの妻のきん子と泰文の末娘の花世はなよ姫、公子のほうは三十五、花世のほうは十六、どちらも後後のちのちの語草になるような美しい女性だったので
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
第四日は五色温泉を経てさんの峡谷を探り、もし行けたらば八幡平はちまんだいらかくだいらまでも見届けて、木樵きこりの小屋にでもめてもらうか、しおまで出て来て泊まる。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
はな/″\しく 三代ミヨのみかどに仕へ来て、命足りつゝ 逝きしキミはや
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
ふみ 土着の北京人ペキンじん、または、北京に来て一家を構えている人以外の外来者、或は旅行者が北京で住む家に三種類あります。一つは、旅館で、一つは……コウ……コン……コイか。読みにくいな。
女の一生 (新字新仮名) / 森本薫(著)
ふみ 土着の北京人ペキンじん、または、北京に来て一家を構えている人以外の外来者、或は旅行者が北京で住む家に三種類あります。一つは、旅館で、一つは……コウ……コン……コイか。読みにくいな。
女の一生 (新字新仮名) / 森本薫(著)