おほや)” の例文
申氣の如何にこるとて此手先と我と我が手に喰付くひつきしが覺悟を極め此おもむきを御番所へ自らうつたおほやけの御はふどほりに御仕置を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それでこの二人ふたりあひだには、號外がうぐわい發行はつかう當日たうじつ以後いご今夜こんや小六ころくがそれをしたまでは、おほやけには天下てんかうごかしつゝある問題もんだいも、格別かくべつ興味きようみもつむかへられてゐなかつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
私は用人の川村左馬太と申すものだが、伊保木家もこと/″\く閉口をして居られる。ことおほやけになれば、若樣一人のお命では相濟まぬ。相成るべくは、このまゝ内分にいたして貰ひたいが、どうぢや。